投資対象としては様々な金融商品があります。そして、銘柄(金融商品)によってリターンも異なります。
資産運用で投資を行い発生した利益がリターンです。
投資は、「リターン」と同時に「リスク」の状況も意識しておく必要があります。
この記事では、「投資のリターン」を中心に解説しています。
・投資のリターンを大きくするには?
・どの銘柄を選ぶのか?
このような情報を求めている方に、役立つ内容になっています。
さっそく、「投資のリターン」どの銘柄を選ぶのか?資産運用でリターンを大きくする投資方法をお伝えします。
どの銘柄を選ぶ?その前にリターンを詳しく知る
あなたの資産を増やすために
- 投資のリターンとは?
- 投資のリターンとリスクの関係性
- どの銘柄を選ぶ?注意点から解説!
どの銘柄にすればいいか?本当に迷うことがありますよね。
リターンを考えれば考えるほど、大きく利益を積み上げたい!その気持ちは、よくわかります。
まず、投資対象は様々な金融商品(銘柄)が多々あります。
例えば、
株式投資、仮想通貨、不動産投資、FX(外国為替取引)、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、金、個人向け社債、iDeCo(個人型確定拠出年金)
などなど
そして、銘柄(金融商品)によってリターンも異なります。
銘柄(金融商品)を選択する前に、まずは「リターン」について詳しく把握していきましょう。
投資のリターンとは?
では、「投資のリターン」について解説します。
「リターン」とは、投資した結果、得られる利益(プラスリターン)または損失(マイナスリターン)のことです。
「リターン」というと良いイメージがありますが、利益だけでなく損失も含まれることに注目してください。
投資した結果
お金が増えた場合 | お金が減った場合 |
---|---|
プラスリターン | マイナスリターン |
お金を増やしたい!資産運用を考えている方は、プラスリータンで、なるべく高い収益を積み上げたいでしょう。
しかし、お金の運用には、マイナスリターンである損失を被るリスクもつきものです。
投資のリターンとリスクの関係性
資産運用をするには、「リターン」と「リスク」の関係を理解することが大切です。
主な投資による資産運用は、結果として利益(プラスリターン)が生じることもあれば、損失(マイナスリターン)が発生することもあります。
投資のリターンとリスクについて
資産運用でお金を増やしたい!「リターン」と「リスク」は表裏一体といえます。
「大きいリターン」で「小さいリスク」はありえません。あるとしたら、それは、もうギャンブルでしょう。一攫千金は絶対に無いとはいいきれませんが、確率はゼロに近いと捉えるほうが無難ですよね。
あなたの人生を棒に振るような行いは避けるべきです。
投資のリターンとリスクの捉え方
投資の捉え方として、投資で期待したい利益をリターンと表現しますが、利益を大きく望むならリスクも大きくなります。
ハイリスクでも大きくリターンを期待したいから!との理由で投資を行うのは、ちょっと待ってくください。
資産運用を始めるのなら、ほぼ確実にリターンを得るやり方でステップアップしていきませんか?それには、ローリスクな投資を選択します。
これは、危険性も少なく安心して資産運用ができるので初心者の方にお勧めです。
こちらの記事「ローリスク投資」の詳細も参考になります。
「ローリスクな投資とは?代表的なローリスク投資商品4選をご紹介!」
どの銘柄を選ぶ?注意点から解説!
銘柄(金融商品)を選ぶ前に、リターンに関わるリスクや変動を解説します。
変動
日本の政治や経済、または世界に及ぶ景気など、様々な要因によって変動します。ここでは、下記の3つの変動について解説します。
3つの変動
- 価格変動
- 為替変動
- 金利変動
価格変動
投資信託が組み入れている株式や債券など市場性のあるものに投資していますので、価格は変動します。価格が変動すれば投信の基準価額の変動要因となります。
為替変動
円高になると、外国株式・債券の円での価値は下がり基準価額にマイナスの影響を与えます。円安になると、逆に基準価額にプラスの影響を与えます。
金利変動
金利は常に変動しています。金利が上がると、債券価格は下落します。金利が下がると、債券価格は上昇します。
リスク
リスクの小さい投資商品は、ふれ幅も小さくなるため、大きく値下がりする可能性は低いです。そのぶんリターンも小さくなります。ここでは、下記の3つのリスクについて解説します。
3つのリスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
- カントリ-リスク
信用リスク
債券等の発行体の財務状況の悪化または倒産などにより、利子や償還金の支払いが当初の条件で支払われず、債務不履行が起こる場合のことです。
流動性リスク
投資した資産の市場規模や取引量が少ないこと等により、売りたいときに売れないか可能性があることです。または、とても不利な価格で売却しなければならなくなる場合のことです。
カントリ-リスク
投資をした対象国の影響を受けます。政治や経済情勢の混乱や不安定化、資本や外国為替に関する規制等により、投資した金融商品の損失を被ったり資金回収が困難になる場合のことです。
投資リターンを大きく!資産運用に必要な3つの知識
あなたの資産を増やすために
- 長期投資
- 分散投資
- 購入時期
資産運用で上手な投資に必要な知識を解説します。
これから投資を始める方であれば、知ってほしい投資方法があります。
長期投資
長期間保有し続ける投資を指します。 長期で投資を行うのなら、老後の資産形成を目的にしたり、長期的に価値が上昇する金融商品への投資を選択できます。なによりも、定期的な収入を得ることで、お金が増えていく楽しみも長期的に味わうことができます。
分散投資
リスクに高低がある様々な金融商品(銘柄)にそれぞれ投資を行います。その結果としてトータルでリスクを分散して、収益をあげる投資方法が分散投資です。一点集中を狙うより複数の投資商品でリスクを補い合うやり方です。
購入時期
まず、投資経験が浅い投資家の方や初心者さんでも、安心して挑戦できる投資法といえるでしょう。投資には想定外の損失やリスクが避けられないこともあります。そのため、購入時期をずらし様子をみながら購入していくやり方です。資金も少額で投資を行うのもいいですし、値動きにも一喜一憂せずにすみます。
ぜひ、時間を味方にして、あせらずに投資計画をスタートさせましょう。この段落でお伝えした「長期投資」、「分散投資」、「購入時期」の3つの投資方法を意識していきましょう。
長期投資 | 分散投資 | 購入時期 |
---|---|---|
長期保有で投資 | 銘柄別で投資 | 時期別で投資 |
人生の資産形成を目指す | リスクを補い合う | 想定外の損失やリスクを軽減 |
どの銘柄を選ぶか?投資リターンの目安をご紹介
あなたの資産を増やすために
- リターンは星5つ|株式投資、仮想通貨
- リターンは星4つ|不動産投資、FX(外国為替取引)
- リターン目安は星3つ|投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、金
- リターン目安は星2つ|個人向け社債、iDeCo(個人型確定拠出年金)
- リターン目安は星1つ|個人向け国債
投資のリターンが大きい金融商品(銘柄)から小さい金融商品(銘柄)まで5段階で比較します。
リターン目安は星5つ|株式投資、仮想通貨
投資リターン目安:★★★★★(星5つ)
「リターンの目安」が星5つと大きいということは、「リスクの目安」も大きいということです。リターンもリスクも同様に意識しましょう。
株式投資:リターン★★★★★/リスク ★★★★★ 企業が発行した株券を売買したり、配当金を得たりすることで利益を得る |
仮想通貨:リターン★★★★★/リスク ★★★★★ 誰もが使うことができて譲渡できるインターネット上の通貨 |
株式投資
株式投資は、積極的に利益を狙いたい方向けです。短期投資も行えますが、一定期間保有していれば、配当金を得ることもできます。
仮想通貨
仮想通貨は、ハイリスクと認識していても、大きなリターンが欲しいという方向きです。
リターンは星4つ|不動産投資、FX(外国為替取引)
投資リターン目安:★★★★☆(星4つ)
「リターンの目安」が星4つと大きいということは、「リスクの目安」も大きいということです。リターンもリスクも同様に意識しましょう。
不動産投資:リターン★★★★☆/リスク★★★☆☆ マンションやアパートなど、不動産を購入して賃料収入を得る投資のこと |
FX(外国為替取引):リターン★★★★☆/リスク ★★★★☆ 「Foreign Exchange」、つまり外国の為替を利用して売買を通じ利益を得ようとする投資のこと |
不動産投資
不動産投資は、長期でしっかりとした収入を得たい方に向いています。将来の対策を考えるのなら最適な投資方法です。
FX(外国為替取引)
FX(外国為替取引)は、時間を問わず投資をしたい方に向いています。とにかく手軽にスタートしたいのなら、FXを検討するのもいいでしょう。
リターン目安は星3つ|投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、金
投資リターン目安:★★★☆☆(星3つ)
「リターンの目安」が星3つということは、「リスクの目安」も同程度あるということです。リターンもリスクも同様に意識しましょう。
投資信託:リターン★★★☆☆/リスク ★★★☆☆ 専門家にお任せできて、様々な株や債券(国内・海外問わず)を組み入れ運用する投資のこと |
ETF(上場投資信託):リターン★★★☆☆/リスク ★★★☆☆ 投資信託そのものが、株などと同じ様に上場され証券取引所を通じて、いつでも売買可能となったもの |
REIT(不動産投資信託):リターン★★★☆☆/リスク ★★★☆☆ 投資家から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる家賃収入や売買益を投資家に還元する投資のこと |
金リターン★★★☆☆/リスク ★★★☆☆ 金それ自体に価値があるので、困ったことが起こった時に売却する感覚での運用 |
投資信託
投資信託は、リスクやリターンに合わせて幅広い金融商品の中から選ぶことができます。知識が少ない人でも始めやすい投資です。運用をプロに任せたい方向けです。
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)は、インデックス(日経株価平均やダウなど株価指数と同様の値動きを目指す)に沿った投資を行いたい方向けです。個別銘柄に詳しくなくても投資を簡単に行うことができ、リスク分散も可能です。
REIT(不動産投資信託)
REIT(不動産投資信託)は、比較的安全に資産を増やしたい方向けです。少額にて、不動産への投資が可能となるため、個人投資家から非常に人気のある商品です。
金
金とは、積極的に投資するというよりは困ったときに売れる資産が欲しい方向けです。いかなる状況(例えばインフレなど)にあろうと一定の価値が保たれています。
リターン目安は星2つ|個人向け社債、iDeCo(個人型確定拠出年金)
投資リターン目安:★★☆☆☆(星2つ)
「リターンの目安」が星2つということは、「リスクの目安」も同程度ということです。リターンもリスクも同様に意識しましょう。
個人向け社債:リターン★★☆☆☆/リスク★★☆☆☆ 一般企業が資金調達のために発行する社債を、個人投資家向けに販売したもの |
iDeCo(個人型確定拠出年金):リターン★★☆☆☆/リスク★☆☆☆☆ 毎月一定額の拠出を行い自分で運用商品を選び運用を行い、60歳以降に年金もしくは一時金として受け取る制度 |
満期まで保有した場合は、金利が付いて戻ってきますが保有期間中に途中で売却することも可能です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、効率よく年金対策をしたい方向けです。掛け金の全額所得控除、運用益非課税、受取金の公的年金等控除など様々な税制優遇制度があります。
個人向け社債
個人向け社債は、銀行預金よりもう少し高い利率で運用したい方向けです。
リターン目安は星1つ|個人向け国債
投資リターン目安:★☆☆☆☆(星1つ)
「リターンの目安」が星1つということは、「リスクの目安」も同程度ということです。リターンもリスクも同様に意識しましょう。
個人向け国債:リターン★☆☆☆☆/リスク★☆☆☆☆ 個人投資家向けに販売される国債のこと |
個人向け国債
個人向け国債は、銀行預金よりもう少し高い利率で運用したい方向けです。発行元が国であるため、元本割れの心配などがかなり少ないため安全度が高く0.05%(年率)の最低金利保証も付いています。
こちらの記事「投資の種類について!」の詳細も参考になります。
投資の種類について!11種類の投資についてわかりやすく徹底比較!
はじめから、大きいリターン(高利益)の投資はお勧めできません。「リターン」が高いなら、「リスク」も高いのですから、とても危険性な投資になります。
資産運用は、正しい投資の知識や情報のもと、「リターンの目安」を参考にステップアップしならチャレンジしてくのがいいでしょう。
ローリスクローリターンである投資についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
低リスクな資産運用5選!初心者が失敗しにくいローリスク投資を紹介
まとめ
ここまで、「投資のリターン」を中心に解説してきました。いかがでしたか?
「リターン」を大きくすることばかりに目を奪われず「リスク」も意識する必要があることをお伝えしました。
そのうえで、正しい知識や情報のもと投資を行うことが重要です。
あなたの資産を大きくするために、より健全な投資運用(リターンとリスクの両面)を考えながら豊かな資産運用をしていきましょう。