【2024年最新】RL360°の会社概要と商品情報を徹底解説

RL360°はイギリス領マン島にある保険会社です。

日本人投資家の間では「ロイヤルロンドン」の呼称で呼ばれることもあり、インベスターズトラスト等と並んで契約者の多い投資先の1つです。オフショア投資を検討したことがある方なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この記事ではRL360°の企業概要や商品情報の評判、口コミ、注意点などを紹介していきます!

目次

RL360° 沿革

1991年マン島にHafnia Prolific International Life Assurance Limited設立
→後にScottish Provident International Life Assurance Limited (SPILA)と改名
1996年マン島にScottish Life International Insurance Company (SLIIC) 設立
→後にRoyal London 360 Insurance Company Limitedと改名
2008年Royal London360ブランドの誕生
2009年SPILAがRoyal Londonグループに買収される
2013年Royal London360の経営陣が独立しRL360Groupを形成
同年、Royal Londonから会社を買収しRL360°と名付ける
2017年RL360 GroupがInternational Financial Group Limited(IFGL)へ社名変更

InternationalFinancial Group Limited(IFGL)は投資、貯蓄、保護のソリューションを提供する国際投資機関です。世界中に216,000人の顧客を抱え、230 億USドルの資産を管理しています。現在、FPIの他、RL360など5つの投資機関がIFGL傘下にあります。
詳しくはIFGL公式ページにてご確認ください。

RL360° の起源はマン島に設立されたSPILAという保険会社です。SPILAはロイヤルロンドングループに買収され後にRL360°を形成する際の基盤となりました。

RL360°が旧ロイヤルロンドンと呼称されるのには、もともとロイヤルロンドン社の一部であったためです。2008年に誕生したRoyal London360は現在IFGLとなり、その傘下にRL360°とFriends Provident International(FPI)があります。

RL360°は信用できる会社なのか?

RL360°は英国の独立系金融サービス業者であるAKGコンサルティングから「B+」の評価を受けています。これはオフショア金融機関の評価としては最高評価となります。

AKGコンサルティングは、英国に本社を置く独立系金融サービス業者であり、保険会社の評価やレポートを提供しています。同社は、財務強度、経営、市場ポジションなどの要因を基に、保険会社の信用力を評価しています。
財務強度評価は、主に貸借対照表から計算される「修正純資産」と、保有契約から生じる将来の株主利益の現在価値である保有契約価値を基に算出されます。
保険・投資会社の財務強度は、内部留保を介して資本強化にも繋がり、経営の安定性や将来の成長性を示す重要な指標の一つですので商品の安定性や将来的な支払い能力を判断することができます。

RL360°の商品

RL360°の商品を検討する場合、ほとんどの人が積立投資商品であるRegular Savings Plan(RSP)を契約しています。その他、一括投資のOracleやPERSONAL INVESTMENT MANAGEMENT SERVICE (PIMS)があります。

ここではRSPをメインに取り上げていきます!

Regular Savings Plan(RSP)

かつての主力商品だった「QUANTUM」の後継品として2019年4月から発売されているRL360°のメイン商品です。RSPはユニットリンク型であり、ファンドリンク型の生命保険ですので、IFAが指示運用を行う商品ですのでIFA選びが非常に重要になります

ファンドリンク型生命保険には元本保証がありません。そのうえ複利で運用されていくので、大きなプラスになる可能性もあれば、大きなマイナスになる可能性もあるハイリスク・ハイリターンな投資であることを留意しておきましょう。

プラン概要は下記のとおりです。

積立期間5~25年(※1年単位で選択可能)
運用期間契約から99年間(積立終了後も運用を続けることが可能)
初期口座期間18~24ヶ月(※積立期間により変動)
支払方法クレジットカード(VISA、Master Card、American Express)
積立通貨日本円、米ドル、ユーロ、香港ドル、オーストラリアドル、イギリスポンド、スイスフラン
積立頻度月払い、四半期払い、半年払い、年払い ※初期口座期間終了後、積立頻度変更可能
最低積立金額31,000JPY、280USDまたは同等額(積立期間が短い場合は2倍になる)
プラン最低維持額775,000JPY、7,000USDまたは同等額

RSPの手数料

手数料の構造がやや複雑で下記の通りの手数料が発生します。

契約手数料日本円:775円、米ドル:7米ドル、香港ドル:50香港ドル を毎月徴収
※停止中は契約手数料が3倍になる
※マン島のインフレ率に伴い、契約手数料は毎年見直される
初期口座管理手数料初期口座の時価総額×0.5%を毎月徴収
投資口座管理手数料時価総額×0.125%を毎月徴収
信託報酬
※IFAによって異なる
時価総額×0.25~0.375%を四半期ごとに徴収

手数料についてRL360゜は積立額と積立年数に応じたコスト表を下記の通り開示しています。

320ドルを20年間積み立てた場合3.00%
500ドルを25年間積み立てた場合2.71%
850ドルを25年間積み立てた場合2.53%

多少の差はありますが、概ね年間3%の手数料がかかると理解しておくといいでしょう。

RSPのボーナス

RSPには以下の3つのボーナスが付与されます。

・ プレミアムインセンティブ
・ エキストラアロケーション
・ ロイヤリティボーナス

1つずつ説明していきます。

プレミアムインセンティブ

初回積立時に付与されるボーナスで積立期間によって付与される金額が異なります。また、対象となるのは月々の積立金額が、一定額以上になる場合に限ります。

【取得条件(この積立額以上の場合に限る)】

日本円46,500円
米ドル420ドル
ユーロ360ユーロ
香港ドル3,000香港ドル
オーストラリアドル540オーストラリアドル
イギリスポンド300イギリスポンド
スイスフラン390スイスフラン

【付与されるインセンティブ】

10年~積立金額の1.5ヶ月分
15年~積立金額の3ヶ月分
20年~積立金額の4.5ヶ月分
25年~積立金額の6ヶ月分

エキストラアロケーション

一定額以上積立てた場合に毎回付与されるボーナスで付与率は積立金額ごとに1%もしくは2%が設定されています。積み立てを一時停止すると付与停止、積み立てを再開すると、再び付与されます。

【1%付与条件(この積立額以上の場合に限る)】

日本円85,250円
米ドル770ドル
ユーロ660ユーロ
香港ドル5,500香港ドル
オーストラリアドル990オーストラリアドル
イギリスポンド550イギリスポンド
スイスフラン715スイスフラン

【2%付与条件(この積立額以上の場合に限る)】

日本円147,250円
米ドル1,330ドル
ユーロ1,140ユーロ
香港ドル9,500香港ドル
オーストラリアドル1,710オーストラリアドル
イギリスポンド950イギリスポンド
スイスフラン1,235スイスフラン

ロイヤリティボーナス

満期を迎えたとき、加入年数に応じてロイヤリティボーナスが支払われます。ロイヤリティボーナスは「契約年数×0.25%」になり、下記の通り付与されます。

10年契約2.50%
15年契約3.75%
20年契約5.00%
25年契約6.25%

オフショア積立投資といえばRL360°のRSPと考える人が多いのも納得の商品内容となっております。その他のRL360°の商品としてOracleとPIMSの概要を紹介いたします。

Oracle(オラクル)

一括投資商品でまとまった資金を預けたい方向けの商品です。RSPと同じファンドリストから自由にファンドを選択し、組み替えることが可能なファンド・オブ・ファンズ形式のラップ口座となります。

商品概要は下記のとおりです。

最低積立金額28,000米ドルまたは同等額
投資通貨日本円、米ドル、ユーロ、香港ドル、豪ドル、イギリスポンド、スイスフラン
契約期間契約から99年間
契約可能年齢制限なし
プラン最低維持額最低資金額に準ずる
投資頻度一括(追加投資可)

主な手数料は下記のとおりです。

契約手数料時価総額×0.375%を四半期ごとに徴収(5年間継続)
口座管理手数料時価総額あるいは投資金額×0.3%を四半期ごとに徴収
信託報酬時価総額×0.25~0.375%を四半期ごとに徴収
早期解約手数料5年以内に解約した場合、契約手数料の未払い分を徴収

また、Oracleはボーナスとして、6年目以降は運用利回りに年間0.5%が加算されます。

Oracle詳細はOracle商品ページにてご確認頂けます。

PERSONAL INVESTMENT MANAGEMENT SERVICE (PIMS)

PIMSとはRL360°が提供しているオープン・アーキテクチャー型のプラットホームのことを指します。さまざまな国で買った商品を一つのものにまとめられることから通称ポートフォリオボンドと言われています。

最低積立金額は50,000 GBP (または別の通貨で相当額) のため、万人向けとは言いかねます。

PIMS詳細はPIMS商品ページにてご確認頂けます。

その他商品一覧

こちらの企業情報ページより、RL360°の取扱商品一覧をご確認いただけます。
また、INVEEKよりお申込み可能な商品をご紹介していますので、あわせてご覧ください。

RL360°の商品一覧はコチラ

RL360°の評判・口コミは?

RL360°の評判について調査したところ、やはりRSPの口コミが多いようです。一部をご紹介いたします!

RSPはどんな人が契約すべきかについての口コミ

日本居住者が契約可能な最後のマン島籍RL360(ロイヤルロンドン)の積立プランRSP(Regular Savings Plan)だが、結論から言えば、その価値をちゃんと理解できて購入するのに相応しい人がかなり限定される商品となってしまった感がある。

https://ameblo.jp/saruahi/entry-12681317681.html

悪徳ブローカーについての口コミ

「ロイヤルロンドンのこの商品は25年満期しか契約できません」とか嘘を言って契約を取ろうとするゴミ業者がいるみたいです。「はじめの2年だけ……」は悪徳ブローカーの常套句なので、絶対に鵜呑みにしないように気をつけましょう。

https://mimura.blog/investment/360rl-25/

RL360の紹介報酬は1人紹介すると、積立金の数ヶ月分が報酬としてもらえます。あなたの契約は、紹介者を潤すためのものです。

http://jack-invest.com/archives/8342

ハリスフレーザー(IFA)についての口コミ

IFAとは「Independent Financial Advisor」の略称で、一般的には独立系ファイナンシャルアドバイザー、もしくは金融商品仲介業・金融商品仲介業者と称されます。証券会社など特定の金融機関に属さず、独立した立場で投資アドバイスや金融商品の説明など、顧客の資産運用のサポートをします。

ハリスフレイザーというIFAについてネガティブな口コミが多くみられましたので紹介します!

最近、ハリスフレイザーという香港代理店で申し込んだ人から連絡があり、解約を手伝おうとしたが、本人からメール送ってもらっても代理店から返信なし。しかもこの代理店の年利を確認すると、2021年は4.8%くらい。S&P500だと2021年は25%以上なのに。運用下手すぎ。

https://x.com/portal5115/status/1458003693358387201?s=20

利回り7〜9%、毎月3万積立、最初の2年解約できず、手数料最初の2年8%、25年通算平均2.5%、商品RL360、IFAハリスフレイザー、これってヤバイすよね? ここから為替リスク、税金、って考えるとヤバイ気がする。 今解約手続きに移行しようとしています。

https://x.com/FNU26N04nsKDAkj/status/1275413459807567872?s=20

口コミまとめ

RL360°のRSPはオフショア積立投資としては王道の選択肢の1つですが、なかには、それを利用して詐欺行為を働く悪徳と思われる仲介業者もいるようです。

紹介された内容を良く理解して、正しい情報と照らし合わせるようにしましょう!

またハリスフレイザーというIFAの口コミが多く、運用成績が芳しくないようです。RSPのようなファンドリンク型保険はIFA選びが非常に重要ですので、よく調査するようにしましょう。

まとめ

RL360°は歴史も実績もあり、母体もしっかりとした大手保険会社ですので信頼のおける企業です。マン島籍のメリットも享受できるため、オフショア投資の優良候補であることは間違いないでしょう。

しかしネット上では、かかるコストの高さを指摘する口コミも多くみられます。これは商品自体が悪いわけではなく、説明する営業会社や紹介者が正しい情報を提供していないことにも要因があります。

特に個人からの情報は良い点も悪い点も客観的に伝えられるとは限りませんので、出来るだけ法人から説明を受けることをおススメします。きちんと商品性やリスクを説明してくれる企業は、信頼性の高い商品を提供しています。

また日本法人での営業勧誘はコンプライアンス違反をしていますので、海外に法人を持つディストリビューターから加するようにしましょう。

RL360°についてのお問い合わせはINVEEKまでお気軽にお問い合わせください。

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