【2024年最新】ニュージーランドの投資銀行 Bancorp(バンコープ)の会社概要や商品情報を徹底解説

Bancorp(以下バンコープ)は1986年創業のニュージーランドを代表する投資銀行グループです。高い専門知識を強みとしており、トレジャリー、コーポレートファイナンス、アセットマネジメント、プライベートバンキングなど幅広いサービスを提供しています。

なかでも、プライベートバンキング部門は日本人投資家に向けたソリューション開発に積極的で、定期預金商品が人気です。この記事ではバンコープの企業概要や商品情報、口コミなどをお伝えしていきます。

目次

バンコープ 概要

バンコープは1986年の創業以来、専門性の高いチームにより、資金調達、トランザクション・バンキング、トレジャリーの各部門に積極的に関与してきました。

マネージング・ディレクターのCraig Brownie(クレイグ・ブラウニー)が加わって以降は、グループのサービスを企業金融や財務サービスから拡大し、直接投資、アセットマネジメント、プライベートバンキングサービスの提供を開始。現在はコーポレートファイナンス、トレジャリーサービス、そして主に海外投資家向けのプライベートバンキング業務を行うウェルスマネジメントの3つの事業から成り立っています。

ニュージーランド本社の他、オーストラリア、アメリカ、イギリス、アジアにオフィスを構えグローバルに事業展開しています。

バンコープは信頼できる会社なのか

バンコープは登録商業銀行ではありませんが、かつて、1989年ニュージーランド準備銀行法(Reserve Bank of New Zealand Act 1989)の下、金融機関として登録されていました。

2024年現在、Bank of Newzeeland登録情報をを改めて調査したところ、リストの中にバンコープの記載はありませんでした。しかし、バンコープは取引額をはじめとした信用に値する実績がいくつかありますので紹介いたします。

取引実績

バンコープは2022年、投資家に向けた資料内で下記の実績を公表しています。

  • 年間20億NZドル約2兆円)を超える60件以上のアドバイザリー取引を実行
  • 年間80億NZドル約2兆円)を超える為替、金利、債権を管理
  • トレジャリーアドバイザーとして、ニュージーランドとオーストラリアを併せ150社以上の顧客を持つ(独立系最大

日本との関係

日本の投資家向けには主にプライべートバンキングなどの資産管理サービスを提供しています。

同部門のジャネラル・マネージャーであるMia Evans(ミア・エバンズ)はJapan New Zealand Business Council (JNZBC) の副議長を務めており、webマガジンbridges の取材に対し「日本のお客様は長い間ニュージーランドで活躍されており、私たちは常に関係を強化しています」と述べています。

また、同部門には日本人スタッフも在籍しているため、検討ハードルが低いと言えるでしょう。

Bloombergなどの情報媒体に掲載

BloombergPitchBookといった、市場動向を把握し投資判断を行うための情報媒体にバンコープやそのグループ会社の会社プロフィールが記載されています。両社はバンコープを健全な投資先と判断し、ユーザーに情報を提供していることが分かります。

Bloomberg

Bancorp Wealth Management New Zealand Ltd
https://www.bloomberg.com/profile/company/1979489D:GR

PitchBook

Bancorp Wealth Management New Zealand Ltd
https://pitchbook.com/profiles/advisor/140718-52#overview

Bancorp Wealth Management New Zealand Ltd
https://pitchbook.com/profiles/company/159502-33#overview

商品・サービス

バンコープは日本人投資家向けに、不動産投資、プライベートエクイティティファンド、プライベートバンキングといった様々なソリューションを提供しています。

この記事では、特に検討されることの多い定期預金商品の「Bancorp CapitalTerm Deposit」とプライベートエクイティティファンドの「CASTLEROCK」を紹介いたします。

Bancorp Bond

Bancorp Bond(バンコープボンド)2009年より提供されている定期預金商品で、プライベートバンキング部門であるBancorp Wealth Management New Zealand Ltdから提供されます。

12ヶ月または24ヶ月を選択することが可能で、元本と利息の合計は満期の際に返金もしくは再投資を選択することが可能です。バンコープボンドは「Bancorp New Zealand Nominees」により保持されています。

バンコープは主にニュージーランド国内にある資産に担保を設定したローンのみに投資を行っており、バンコープボンドもこれら資産に裏付けされた安全で確実な投資であることを謳っています。例として下記のような資産に投資しています。

  • 実物不動産の第一・第二抵当権を持つローン
  • 実物的及び個人的な不動産ローンを担保とした金融構造に投資された一般参加型証券
  • 土地や建物及び・またはセキュリティ契約を担保としたビジネス・商業ローン
  • 抵当譲渡契約
  • 登録一般担保契約または登録特定担保契約
  • バンコープ関連企業間への資産ベースの融資

ローン投資の分配状況

バンコープのデポジットポートフォリオはニュージーランドの主要都市にある居住用不動産への抵当権付き住宅ローン、航空機などの資産、ならびにその他会社間、または保証付の貸付を含む多様な資産にリスク分散投資を行っています。

ポートフォリオ・パフォーマンス

2009年のデポジット発行開始時より 90%以上の投資家の方々がデポジットの保有を継続しています。

多くの投資家は満期時に当初の投資元本と利息を再投資しています。2009年運用開始時より投資を始め、現在まで継続して投資を行っている投資家のトータルリターンは 50%を超えています。(2017年6月時点)

法的事項・税金について

このタームデポジットはニュージーランドの法律に従い、Bancorp New Zealand Nominees (会社登録番号:2187752) によって発行されます。またバンコープが発行する融資・ローンや利子の受け取りも、ニュージーランドの法律に従って行われます。

バンコープボンドの発行は、ニュージーランド議会や法律の様々な法令の影響を受けます。我々は金融市場機関の監視の下、法令を順守します。Bancorp New Zealand Nomineesは、認可された社債発行機関(Approved Issuer)です。そのため通常非居住者が利息に課せられる源泉徴収税が免除されます。

税金の代わりに政府に支払う手数料が発生します。現在この手数料は投資家が得た利息の合計の 2.0%となっており、これは投資金額全体のおよそ 0.1%となります。

CASTLEROCK

CASTLEROCK(以下キャッスルロック)はニュージーランド籍のプライベートエクイティティファンドです。現在は3社に投資しています。

アクティビストスタイル(投資先企業の経営陣に積極的に提言をおこない、企業価値の向上を目指す)ではなく、投資・買収後も売却や大きな組織変革を望んでおらず、既存のマネージメントチームをサポートしていくかたちで事業を経営しています。

バンコープはキャッスルロックで一億ドル以上のニュージーランドの資産を運用しています。

バンコープボンド、キャッスルロックといった商品情報の詳細は、INVEEKプロバイダーページからもご確認いただけます。

バンコープの商品情報詳細はコチラ

評価・口コミ

バンコープ及びその商品について、契約者の口コミは日本人、外国人問わず見受けられませんでした。契約者による口コミが見られない、というのはある意味、運用がうまくいっている証拠であるとも考えられます。

IFAによる商品紹介や、バンコープ社の日本マーケット担当者によるニュージーランド市場の所感などが一部ネット上に掲載されていましたので紹介いたします。

香港IFAによる商品紹介

香港のIFA(金融商品仲介業者)に在籍する日本人コンサルタントが「NZドル建て債券ポートフォリオ」としてバンコークの商品を紹介していました。掲載されている商品説明からして「Bancorp CapitalTerm Deposit」だと思われます。

以下抜粋です。

<プラン概要>
・1年固定金利6.00%(実質5.88%)
・2年固定金利6.10%(実質5.98%)
・利息と元本は投資期間終了後、返金もしくは再投資を選択可能
・送金時の通貨は、日本円、米ドル、ユーロ、英国ポンド、豪ドル、NZドルから選択。
・最低預入金額:個人名義=NZ$100,000、法人名義=NZ$250,000
上記プランは1年から2年の投資期間で返金もしくは再投資を選択可能なプランとなっておりますので、NZドル建てでの短期運用もしくは毎年配当金の受け取りを希望される方に適したプランと言えます。

https://ameblo.jp/kenshinhk/entry-12850290273.html?frm=theme

日本人コンサルタントによるバンコープの紹介

IFAなのかは定かではありませんが「バンコープウェルスマネージメント」への投資について推奨していました。

以下抜粋です。

日本の銀行とどの様に違うのでしょうか?それはサイズや規模では日本の銀行に負けます。また、どこに行っても同じようなサービス、日本の銀行は看板こそ違い、どの銀行も個性がなく同じに見えます。僕から言わせれば灰色のイメージなのです。バンコープのイメージはニュージーランド国旗のブリティッシュブルーのイメージですね。ニュージーランド政府との関係も厚く、ここのジェネラルマネージャーは日本ニュージーランド経済委員会の副委員長も兼任してて、日本のニュージーランド大使館で貿易や投資、移民向けのセミナーも開催している。信頼できる銀行ですね。

https://investment-tour.com/index.php/investment-world-tour/looking-for-real-investment

日本マーケット担当者によるバンコープの紹介

2019年2月、香港のコミュニティ「和僑会」にてバンコープ日本マーケット担当の池口健一郎氏が登壇しています。講演の中で同氏はニュージーランド情勢やバンコープのプライベートバンキングサービスの一部を紹介しています。

以下抜粋です。

・投資家プラスビザ=1,000万NZD(約7.5億円)を3年投資、投資家カテゴリー2ビザ=300万NZD(約2.3億円)を4年投資した後、NZへ永住することが可能。
・リタイアビザ(66歳以上)=75万NZD(約5,600万円)を投資、2年有効ビザ発行、海外旅行者保険の加入が必要となる。
・海外から富裕層の移民が増えたことで、オークランドなど都市部の不動産価格の上昇が続いている。その影響で地方都市へ移り住むNZ人が増えて、NZ全体で不動産価格が上昇している。
・バンコープ社はNZのプライベートバンクとして、非居住者向けクレジットカード、不動産担保債権、NZの成長企業へ投資する私募債などのサービスを提供している。

https://www.wa-kyo.org/single-post/2019/03/06/%E3%80%90228%E6%9C%A8%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%80%91%E7%AC%AC15%E5%9B%9E%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E5%88%86%E7%A7%91%E4%BC%9A%E3%80%8C%E5%8D%97%E5%8D%8A%E7%90%83%E3%81%AE%E6%A5%BD%E5%9C%92%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E6%9C%80%E6%96%B0%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%94%BF%E7%AD%96-%E9%85%AA%E8%BE%B2%E3%81%8B%E3%82%89%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%B8%E3%80%8D

まとめ

バンコープは1986年創業のニュージーランドを代表する投資銀行グループで、取引実績は独立系金融機関としては世界最大規模を誇っています

日本人向けにはプライベートバンキング取引が多く、中でも固定金利商品「Bancorp Bond」が人気です。同部門は日本人投資家向けの商品開発に積極的に取り組んでおり、また日本人担当者が在籍しているため、検討ハードルは低いと言っていいでしょう。

Bancorp Bondは日本の定期預金と比較すると、利率が高く優良商品と言えますが、最低預入金額などの条件があります。検討の際には、信頼できるアドバイザーに相談しましょう。

バンコープに関するご相談はINVEEKまでお気軽にお問い合わせください。

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