【2023年10月】カナダの不動産小口投資の大手TGPの開発物件の買主が破綻の可能性で物件の償還遅延が発生 投資家の影響など解説

ランドバンキング、TSIグローバル

カナダの不動産小口投資大手のTrans Global Partners Canada Inc(以下TGP)が開発した4つの物件(BP、BPⅡ、FEH、CGE)の購入会社である、CBJ Developments 社(以下CBJ)に破綻の可能性があることが分かりました。
現在、各物件の第一回目の償還に遅延が発生しているようです。これら4つの物件の償還は今後どうなるのでしょうか。現在の状況や投資家への影響などまとめました。

目次

不動産小口投資とは

不動産小口投資は、かつて「ランドバンキング」と言われていた投資手法です。

不動産小口投資については、TGPグループの日本法人であるTSIグローバルの調査記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。

TGPはカナダにて法的手続きの準備を開始

9月初旬、CBJ破綻の噂が広まり、TGPグループの日本法人であるTSIグローバルは急遽カナダ入りして状況を確認しました。

CBJからTGPへの支払いは期中であり(二期支払は2024 年)、CBJ破綻が今後に影響を及ぼす可能性があったため、TGPはカナダでの法的手続きの準備を進めています。

TGPはオンタリオ州法とトロント市条例に基づき、CBJに対して倒産通達書を発行しており、10月28日(カナダ時間)までに支払いを履行しない場合、法的清算手続きに入ることになります。

支払いが履行されない場合、CBJからTGPに支払われた資金は10月28日までまたは法的清算が完了するまで、弁護士によって凍結管理されます。支払いが履行されれば凍結管理は解除され、投資家への第二回支払も予定より早く実施できる可能性があります。

TGPはファンド会社との直接取引を検討

現時点ではCBJ は法的清算の手続きに入る可能性が高く、TGP はCBJ が法的清算の手続きに入った後、CBJ に出資しているファンド会社との直接契約に切り替える方向で検討しています。ファンド会社はTGPとプロジェクトに精通しており、直接取引への転換を望んでいます。

しかし、CBJの法的清算が始まるまで契約はできず、弁護士によりファンド会社についての言及も禁止されているため、社名含め情報を公開できない状況です。詳細は未確定で変更の可能性がありますが、契約条件はこれまでと同様の見込みです。

投資家への影響

CBJが法的清算手続きに入った場合、CBJの司法手続きとファンド会社の契約は2024年2月25日までに終了し、投資家への第一回送金と遅延補償金としての利息の送金は2024年3月に実施される予定です。

詳細はまだ発表されていませんが、当初の第一回目の償還見込翌月か ら(当初案内したカナダ歳入庁の税務手続き完了見込翌月から)の経過日数に応じて、第一回目の償還金額に対しての利息が支払われる見込みです。

※経過日数は、FEH/2023 年4 月1 日から、BP・BPII/2023 年6 月1 日から、CGE/2023 年10 月 1 日からの経過日数分を指します。
※補償金は CBJ の司法手続きの中で決まる為、現時点ではまだ投資家へ支払う 利息(年率)は決定していません。
※補償金(利息)は現地物件管理会社が納税義務者となりますので、各投資家のカナダ での税務申告は不要です。
※補償金(利息)は各投資家がそれぞれ日本国内で利息としてご申告する必要があります。
※非居住者の投資資金は送金までエスクロー口座(信託口座)で管理されています。エ スクロー口座に金利はありませんが、ペイオフはなく全額が保護保全されています。

今後のお知らせについて

追加情報は10 月 28 日以降(カナダ時間)に発表される予定とのことでしたが、TSIグローバル社からの追加情報は未だ届いていない状況です。

なお、ファンド会社との契約が進められる場合、ファンド会社名、進捗状況、交渉内容、協議結果、金額と送金等に関する情報も適宜報告するとされています。

今後、情報が入り次第アップデートしてまいります。

TGPの取扱商品についてはコチラ

不動産小口投資についてのご相談はINVEEKまでお気軽にお寄せください。

キーワード検索
カテゴリ検索
目次