AMG Financial Group(以下AMG)は2000年設立の香港のIFAグループで、主力企業はAMG Wealth Management(以下AMG ウェルス マネジメント)です。AMG ウェルス マネジメントには日本人スタッフが数名在籍しており、数ある香港のIFAのなかでも日本人へのサポートが手厚いことで知られています。
Sun Life、FTLifeといった日本人に人気の積立商品も提供していることから検討する人も多いのでしょうか。この記事では、AMGの会社概要や評判などを解説していきます。
AMG沿革(受賞歴を除く)
| 2000年 | Capital Pacific(キャピタル・パシフィック)として香港に設立 |
| 2004年 | AMGにブランド名を改称し、資産事業の開発に専念 |
| 2006年 | 香港で United Overseas Bank(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行)と共同で初のIFAブランドVISAプラチナを立ち上げ |
| 2007年 | 法人および個人向けに*Mandatory Provident Fund (MPF/強制積立基金)サービスの提供を開始 |
| 2008年 | 香港政府が立ち上げた児童育成基金の初期支援企業76社のうちの1社として参加 香港理工大学に「AMGファイナンシャルグループ奨学金」を設立 |
| 2009年 | 中国保険監督管理委員会(北京局)より保険ライセンスを取得 「Mediazone Group」により、香港で最も価値のある企業の1つとして認められる (2009-2020まで12年間連続で表彰) |
| 2010年 | 不動産サービス部門設立 |
| 2013年 | 香港城市大学に「AMGファイナンシャルグループ奨学金」を設立 |
| 2016年 | FWDがAMG ウェルスマネジメントの株主になる |
| 2020年 | 「Chartered Insurance Institute – Personal Finance Society(英国公認保険協会 – 個人金融協会)」のアジア太平洋地域における最初の準会員企業になる |
| 2021年 | 香港IFA/ウェルスマネジメント部門における最初の「LOMA」国際産業教育会員になる |
*Mandatory Provident Fund(MPF/強制積立基金)とは、日本の年金制度に相当するもので、従業員の老後生活費確保を目的に2000年より導入された香港の制度です。正社員およびパートタイム社員を雇用している全ての企業に加入の義務があります。
MPF商品は複数あり、MPFを取り扱う保険会社や銀行から直接加入する方法と、保険代理店を通して加入する方法があります。AMGは2024年現在、8社のMPF商品を扱っています。
その他、基本情報はINVEEKのIFA紹介ページも併せてご確認ください。
AMGは信頼できる会社なのか
AMGは格付機関からの評価や財務状況を公表していませんが、年表に示したような情報からAMGの信用力を測ることができます。一部をピックアップして紹介していきます。
香港で最も価値のある企業の1つ
香港のビジネスメディアである「Mediazone Group」により、香港で最も価値のある企業として12年間連続で表彰されています。
Mediazone Groupが年に1度、英語で出版する「HONG KONG’S MOST VALUABLE COMPANIES」は香港で230万人に読まれていることから、香港におけるMediazone Groupの信頼は一定あると考えられ、12年間連続で表彰されているAMGもまた、香港での信頼があると考えていいでしょう。
ファイナンス分野の専門機関に所属
AMGはChartered Insurance Institute – Personal Finance Society(英国公認保険協会 – 個人金融協会)やLOMAといった国際的なファイナンス分野における専門機関のメンバーです。
LOMAは、世界 71 か国で、世界最大手の生命保険会社のほとんどを含む700 社以上が参加する機関で、業界のトレンドの理解、戦略の策定、人材の育成、業界の発展につながるソリューションの創出を支援しています。
このような機関に所属しているAMGは、保険業界の発展に一役買う価値のある企業として認められていると考えられます。

AMGウェルスマネジメントの株主はFWDグループ
AMGウェルスマネジメントの株主であるFWDグループは2013年に香港で設立された生命保険の大手グループ企業です。アジアで1,300 万人以上の顧客を抱えており、総資産額は589億USドル(2022年12月31日現在)と公表しています。
日本でもFDW生命としてサービスを提供しており、「価格.com保険」において2023年1月~12月の期間に、生命保険の部、収入保障保険で最も申込件数が多かった保険商品に選ばれるなど、評価サイトでは高い評価を得ているようです。
代理店スタイルを取らない
AMGのバイス・プレジデントである小椋 学氏はwebメディアの取材にてAMGが代理店制度を持たないことを公言しています。
海外の一部のIFAは、代理店制度や紹介者制度を利用することがありますが、それによって本来IFAが担うべき長期に渡るサービス提供とそれに伴う責任を回避しようと試みているという見方もできます。
少なくとも、AMGは代理店制度を取らないことで、顧客と真摯に向き合う企業と考えられるのではないでしょうか。
AMGの提供する商品・サービス
AMGは2024年現在、68社の保険会社の商品を提供しています。
Sun Life香港、FTLifeなど日本人投資家に人気の香港の認可商品も扱っています。かつてはフレンズプロビデントのPremier(プレミア)や、Standard Life(現Heng An Standard Life)の商品なども取り扱っていたようです。


AMGについての口コミ、評判
日本人投資家の方が書かれているブログにてAMGについての評価が書かれていましたので、紹介いたします。
(AMG ウェルスマネジメントについて)日本人のアドバザーが数名在籍している。 おそらく実質上、香港のIFAで日本人の運用スタッフが最も充実しているのはAMGではないかと思う。
https://ameblo.jp/saruahi/entry-12654365367.html
その他、AMGについて具体的な評価をしている口コミはネット上では見られませんでした。
まとめ
AMGは香港の大手IFAグループで、日本人へのサービス提供が手厚いことが好評です。FWD生命として日本でも有名なFWDグループを株主に持っていることから、その基盤は盤石であると考えられます。
香港国内においては、香港のビジネスメディアから12年連続で「香港で最も価値のある企業の1つ」として表彰されるなど知名度もあります。また、いくつかの国際的なフィナンシャル専門機関と提携していることも強みの1つです。
資産状況や格付機関からの評価は公表されていませんが、これらのことから、AMGは信頼に値するIFAと考えていいでしょう。


