株式などの伝統的な投資方法は、手段を間違えなければ利益を期待できる投資商品ではあります。
しかし、経済の動向や市場の影響を受けやすいため、世の中の状況が不安定であるほど安定した収益を得るのが難しい商品です。
従来の伝統的な資産ではなく、近年確立した新しい投資商品において、不安定な世の中であっても安定し、長期的な成長が期待できるものがあります。
この記事では今一番注目されている投資方法について、他の投資とのリターンも比較した上で、購入から売却の流れまで詳しく解説します。
今最も注目されている投資商品とは?
資産運用には様々な方法がありますが、今最も注目されている投資商品をご存じでしょうか?
それがウイスキーのカスク投資です。
ウイスキーの製造が行われる蒸留所の平均成長率は12.76%であり、最も低い蒸留所でも7%の成長率を誇っています。
伝統的資産である株式、債券と比較しても高い成長率であり、ウイスキーのような価値を持つ実物資産のことをラグジュアリーアセットと呼びますが、同じ種類の資産と比較してもウイスキーは優れているのです。
今一番注目されている投資はウイスキーのカスク投資
ウイスキーといわれて多くの人が連想するのはボトルの状態であり、バーや酒屋、コンビニエンスストアや、スーパーマーケットなど様々な場所で見かけた人も多いことでしょう。
しかし、投資対象として注目されているのはボトルのウイスキーではなく、樽(カスク)に詰められた状態のウイスキーです。
ウイスキーはボトルに詰められる前は、樽(カスク)によって長い間熟成されます。その期間は最低3年、平均9年、長いものであれば30年以上熟成されるウイスキーもあります。ボトル詰めされた熟成期間の長いウイスキーは、高値で取引されることも多いです。
投資対象として注目されているカスク投資は、まだ熟成途中のウイスキーを熟成期間が若いうちに購入し、熟成年数が経過したタイミングで売却益を狙う投資方法になります。
特にカスク投資の対象として注目されているのが、ウイスキーの本場、スコットランドで製造されるスコッチウイスキーです。
スコッチウイスキーを製造する蒸留所の平均成長率は12.76%であり、その高い成長率から世界中の投資家がスコッチウイスキーのカスク投資に注目しています。
ウイスキー投資と他の投資商品との比較
※SP500=S&P500、アメリカ株式市場の代表的な株価指数
※DJI=NYダウ平均株価、S&P500と同様にアメリカの代表的な株価指数
※HSI=香港ハンセン株価指数、香港株式市場の代表的な株価指数
※FTSE= FTSE100種総合株価指数、イギリスの代表的な株価指数
上記の表は、代表的な株価指数とゴールドとウイスキーカスクの予想リターンを比較したものです。
2018年7月に対象の投資商品に10,000GBP(ポンド)の初期投資をおこなった場合の2020年12月までの価格推移を表しています。
紺色の線がカスク投資の予想リターンになりますが、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500をはじめとする各国の株価指数と比較しても、高いリターンを誇っていることが分かります。
茶色の線で示したゴールド(金)も伝統的な実物資産として人気ですが、カスク投資のリターンが勝る結果となりました。
伝統的な金融資産よりもウイスキーカスクが人気である理由は、経済の不確定要素に備えたい投資家が、金融市場の影響を受けにくい投資先にカスク投資を選んでいるのです。
他のラグジュアリーアセットとの違い
それでは、ウイスキーカスク以外のラグジュアリーアセットと比較してカスク投資がなぜ優れているのか下記の表で比較していきます。
ラグジュアリーアセットに投資する上で重視したいのは、管理の手間、換金しやすさ、リターン率といえます。
美術品は管理の手間がかかりやすく、ウイスキーやワインボトルを投資対象にする場合も管理を疎かにすればお酒をダメにしてしまうリスクがあります。
詳しくは後述しますがカスク投資は、ウイスキー樽をイギリスの倉庫で保管し、管理してもらえるので手間がまったくかかりません。
また、持ち運びやすさはリスクにつながる可能性がある項目です。
なぜなら、持ち運びやすいということは盗難しやすいということになるので、アンティークコインは盗難の危険性があります。
ウイスキーカスクは非常に重く持ち運びにくく、厳重な体制で管理されるため盗難のリスクが極めて低いです。
売却先も豊富で換金しやすく、上記で解説したように高いリターンが期待可能で、購入しやすいことから総合的に優秀なラグジュアリーアセットといえます。
ウイスキーカスクの購入から売却までの流れ
ウイスキーカスクは国内では「カスクインベストメント」を通して購入します。
カスクインベストメントではスコットランドの多種多様なウイスキーカスクを購入することが可能です。
蒸留所で作られたばかりの比較的安く購入できる新しいカスクだけでなく、以前には保有者が存在した非常に価値の高いカスクなど販売されています。
購入したカスクはイギリスの保税倉庫で厳重に管理され、売却する場合は投資家が販売指示をして売却先を見つかると利益が生まれます。
また、ウイスキーカスクの売却先はさまざまあるため、出口戦略が豊富で売却しやすいです。
通常、投資家がウイスキーカスクの売却の意思表示をした後に、平均して1週間~3ヶ月程度で売却が可能になります。
期間に開きがある理由は熟成期間が長く非常に価値が高いウイスキーカスクは、数千万円から億単位になることもあるので購入できる層が限られるからです。
カスクの管理方法
ウイスキーカスクを保有している間は、イギリスの歳入庁(日本における国税庁)に厳重に監視されている保税倉庫によって管理されます。
保税倉庫ではウイスキーの専門家が定期的に樽の状態のチェックをするため、徹底的な品質管理がおこなわれます。
政府の監視が厳しく、保管されているカスクにはすべて登録番号を付けているので、盗難のリスクは非常に低く、保税倉庫の歴史において未だ盗難は起きていません。
また、ウイスキーカスクを保有している証明として、所有権証明書がイギリス政府によってカスクの登録番号を付与した上で購入者に送付されます。下記の書類が実際の所有権証明書です。
ウイスキーカスクの高騰事例
マッカラン1988 ブルーチップカスク
ハイランドパーク2001 エマージング
ボウモア1990 ブルーチップカスク
カスク投資の代表的な値上がり事例には上記の3つの事例が挙げられます。
マッカランとボウモアの高級カスクはわずか5年以内で、年平均50%以上の高い利回りとなりました。
一方で、ハイランドパークは熟成期間も短く、購入当初は高いカスクではありませんでしたが13年の時を経て、500%近い利益率に成長しました。
上記の例は一例であり、同様のリターンが得られるとは限りませんが、カスク投資における高騰事例の参考にしてください。
ウイスキーカスクへの平均的な投資額
ウイスキーカスクへの投資額の約70%は5,000GBP~20,000GBPであり、日本円に換算した平均購入価格幅は、約75万円~約300万円に相当します。
基本的には熟成を始めたばかりのニューメイクと呼ばれるカスクは低価格で購入可能で、ブルーチップと呼ばれる熟成を重ねた最高級のカスクは非常に高価です。
「カスクインベストメント」で購入できる樽は安いもので約50万円程度、高いものでは1億円近いカスクも存在します。
一般的に熟成を始めたばかりのカスクほど、リターンを出すためには長期的な投資が必要になり、ブルーチップのような最高級カスクは短期でもリターンが期待できます。
自身の投資スタイルと余裕資産を把握した上で、自分だけのウイスキーカスクを選んで投資を始めましょう。
ここまでカスク投資の魅力と投資から売却までの簡単な流れについて解説しましたが、興味を持ったので投資を検討したいと思った方も多いと思います。
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実際にサイトから購入をする前にカスク投資への理解をより深めることで、安心して投資できるようになることでしょう。
日本ではまだ普及していない投資方法ではありますが、すでに多くの海外投資家がポートフォリオに組み込んでいるのがウイスキーカスクです。
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