REIT(リート)は株式や債券といった他の投資商品と比べて利回りも高くとても魅力的な商品です。
ただその一方で、リスクってほんとにないの?と思わず気になってしまいます。
投資におけるリスクとリターンは常に表裏一体です。
リターンは高いのにリスクはほとんどゼロ、といった投資商品はありません。
まずはしっかりとリスクを把握した上で、きちんとした投資を行いましょう。
REIT(リート)における5つのリスク
不動産市場におけるリスク
REIT(リート)は不動産への投資であるため、不動産市況の影響を受けます。
不動産の賃貸市場や売買市場、経済情勢など様々な要因によって不動産の賃料収入や評価額が変動します。
よって、銘柄個別の業績に関係なく価格や分配金が減少するおそれがあります。
金利変動リスク
REITは投資家から資金を集めるほか、金融機関からの借り入れにより不動産を購入します。
このため金利が上昇すると、利息負担が増加するため、収益の減少要因となります。
また、金利の上昇によりJ-REIT(リート)の分配金利回りと国債等とのイールド・スプレッドが減少した場合、J-REIT(リート)の価格が減少するおそれがあります。
地震・火災などによるリスク
REITは実物資産である不動産を投資対象としているため、自然災害などによる建物の滅失、毀損や環境問題などによりREITの価値が減少し、分配金が減少するリスクがあります。
投信法及び不動産に関わる法、税制度等の変更に関するリスク
投信法及び不動産税制、建築規制など不動産に関わる法律や税制の変更など、REIT(リート)に関わる制度変更により不動産価格や収益が減少するリスクがあります。
投資法人の倒産及び上場廃止リスク
REIT(リート)においても、投資法人におけるキャッシュフローの悪化などから一般の企業と同様に倒産リスクがあります。
ただし、所有する不動産の価値がゼロになるわけではないため、倒産時に不動産を売却し投資資金が返金される場合もあります。
また、証券取引所の上場廃止基準に該当した場合、上場廃止となるリスクがあります。
まとめ
今回はREIT(リート)におけるリスク(デメリット)をご紹介しました。
投資においてはリスクをきちんと把握した上で行うことが重要です。
また、これらのリスクを把握することは銘柄選定の際にも重要となりますので、きちんと理解しておいて下さい。
次回はREIT(リート)の利回りについてご紹介します。