インデックスファンドとアクティブファンドの違いは?どっちを選ぶべきか徹底解説

インデックスファンドとアクティブファンドは運用の考え方や手数料に違いがあります

投資信託を選ぶなかで、インデックスファンドとアクティブファンドの違いがわからず、どちらを選ぶべきか迷っている人もいるでしょう。どちらも少額から始めやすく、分散投資ができますが、運用の考え方や手数料に違いがあります。

本記事では、インデックスファンドとアクティブファンドの違いをわかりやすくまとめ、それぞれのメリットとデメリットを解説します。記事を読むことで、自分にあった投資信託を選べるようになるでしょう。

目次

投資信託の概要と種類

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を一つにまとめ、専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などに分散して運用する金融商品です。少額から始めやすく、投資先を分けているため、リスクを抑えられます。そのため、初心者から経験者まで幅広く利用されています。

投資信託にはさまざまな種類がありますが、代表的な種類がインデックスファンドとアクティブファンドです。インデックスファンドとアクティブファンドの概要を以下にまとめました。

インデックスファンド

インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの指数(インデックス)に連動する運用成果を目指します。特定の市場の動向を表す指数と同じ値動きを目指すため、運用の仕組みがシンプルであることが特徴です。

運用に対するファンドマネージャーの負担が少ないため、手数料が安くなりやすいです。長期で保有する場合でも、信託報酬などのコストが成果に与える影響が小さくなりやすいため、安定した運用を目指しやすいでしょう。

インデックスファンドは、市場全体の成長に連動するため、投資の知識や経験が少ない人でも理解しやすい投資信託です。コストを重視して長期的に運用したい人から選ばれる傾向にあります。

アクティブファンド

アクティブファンドとは、指数を上回る成果を目指して運用される投資信託です。ファンドマネージャーが銘柄選定や売買のタイミングを判断し、インデックスファンドより高いリターンを狙います。

企業の業績や成長性、経済状況などを分析し、有望と考えられる銘柄を積極的に組み入れます。相場環境に応じて投資先を入れ替えることも多く、市場全体が大きく変動する場面では柔軟な対応が期待できるでしょう。

そのため、相場の下落局面で影響を抑え、特定の企業が成長している局面で成果を伸ばせる可能性があります。ただし、運用に専門的な分析や判断が必要になるため、運用コストが高くなりやすいでしょう。

また、常に指数を上回る成果が出るとは限らず、運用結果はアクティブファンドの種類によって大きく異なります。アクティブファンドは、市場平均以上のリターンを狙いたい人や、専門家の判断や戦略に期待したい人に向いている投資信託です。

インデックスファンドとアクティブファンドの違い

インデックスファンドとアクティブファンドの主な違いを、以下の表にまとめました。

比較項目インデックスファンドアクティブファンド
運用方針指数と同じ値動きを目指す指数を上回る成果を目指す
投資する銘柄指数を構成する銘柄に投資分析して銘柄を選定
手数料低い高い
成果の安定性安定しやすい商品ごとに差が出やすい

それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

運用方針

インデックスファンドは、指数と同じ値動きを目指して運用をおこないます。市場全体の動きの反映を目的としているため、安定した成長を積み重ねる考え方が基本です。

アクティブファンドは、運用担当者が経済状況や企業の成長性を分析し、市場平均を上回る成果を目指します。相場の状況に応じて投資先を入れ替えるなど、柔軟な運用がおこなわれるでしょう。

インデックスファンドは市場全体の動きを重視する運用方針であるのに対して、アクティブファンドは専門家の判断を活かして指数よりも高い成果を上げようとします。

投資する銘柄

インデックスファンドは、指数を構成する銘柄に投資をおこないます。指数に含まれる多くの企業へ幅広く分散して投資する仕組みであるため、特定の企業の業績に運用成果が左右されにくいことが特徴です。基本的にファンドマネージャーの判断で個別に銘柄を選ぶことはありません。

アクティブファンドは、将来の成長が期待できる企業や、割安と判断された銘柄などを専門家が選び投資をおこないます。運用担当者の判断で相場環境に応じて銘柄を入れ替えることもあるでしょう。

インデックスファンドは指数を構成する銘柄に分散投資するのに対して、アクティブファンドは独自に分析した複数の銘柄に投資します。

手数料

投資信託を保有するうえで発生する主なコストには、購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額があります。長期投資で影響が大きい手数料は、運用管理費用である信託報酬です。

インデックスファンドは、指数に連動する運用をおこなうため、専門家の負担も少なくなります。そのため、運用にかかるコストが抑えられ、信託報酬も低い水準に設定されている商品が多いでしょう。

アクティブファンドは、運用担当者による分析や判断をもとに銘柄を選定します。そのため、調査や運用にかかる手間が増え、信託報酬はインデックスファンドよりも高くなりやすいでしょう。

成果の安定性

インデックスファンドは、市場全体の動きに連動した成果を目指すため、値動きが比較的わかりやすく、長期で見た時の成績も安定しやすい傾向があります。市場全体が成長を続ければ、安定した成果を期待できるでしょう。

アクティブファンドは、運用担当者の判断や戦略によって成果が大きく変わります。市場平均を上回る成果が期待できる場合もありますが、反対に指数を下回る結果になることも。ファンドごとに成績の差が出やすく、商品によっては安定性が低くなります。

インデックスファンドのメリット

インデックスファンドのメリットは以下のとおりです。

  • 運用コストが低い
  • リスクを分散できる
  • 安定した成績が期待できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

運用コストが低い

投資信託の保有中に継続して発生する信託報酬は、長期運用になるほど成果に大きな影響を与えます。インデックスファンドは信託報酬が低めに設定されている商品が多いため、長期間保有した場合でもコスト負担が積み重なりにくいことがメリットです。

運用で得た利益が手数料によって失われにくいため、効率よく資産形成を進められるでしょう。運用期間が長期化するほど、継続的に差し引かれる運用コストが低いことは大きなメリットになります。

リスクを分散できる

インデックスファンドは、指数を構成する多くの銘柄にまとめて投資する仕組みです。個別株への投資では、分散を意識しても特定の企業の成長に運用成果が依存しやすくなります。複数の業種や企業に投資できるため、リスクを分散しやすい投資方法になるでしょう。

また、インデックスファンドは、一つの商品を購入すれば分散を意識した運用が自動的におこなえることが強みです。投資初心者で少額から投資を始める場合には、最適な商品になりやすいでしょう。

安定した成績が期待できる

インデックスファンドは、市場全体の動きに連動した成果を目指して運用されるため、長期的に見て安定した成績が期待できます。特定の銘柄で大きな利益を狙うのではなく、経済全体の成長を商品に取り込む考え方で運用する仕組みです。

経済が長期的に成長を続ける限り、短期的な上下動に振り回されず、落ち着いて運用を続けられるでしょう。長期で見ればどのタイミングで投資を始めても、大きな失敗になりにくいため、計画的に資産形成を進められます。

アクティブファンドのメリット

アクティブファンドのメリットを以下にまとめました。

  • 相場状況に応じた柔軟な運用ができる
  • 専門家の判断を活かせる
  • 指数を上回るリターンを狙える可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

相場状況に応じた柔軟な運用ができる

アクティブファンドは、運用担当者が市場環境や経済状況を見ながら調整して運用します。成長が期待できる銘柄がある場合には、投資比率を高めることで、よりよい成果を目指せます

相場の変化にあわせて投資内容を見直せる点は、インデックスファンドにはないメリットです。状況に応じて利益を最大化する運用に期待したい人にとっては魅力的な投資先でしょう。

専門家の判断を活かせる

アクティブファンドでは、専門家が企業の業績や財務状況、経済動向などを分析し、将来性があると判断した銘柄を選んで投資します。個人が同じレベルの情報収集や分析をおこなうことは難しいでしょう。アクティブファンドでは、専門的な分析をもとにした運用を任せられます

また、独自に企業訪問や詳細な調査をおこない、得られた情報を活用し、一般には気付きにくい成長機会を見つけることも。専門家の判断が市場平均を上回る成果につながる可能性があることが、アクティブファンドの強みです。

指数を上回るリターンを狙える可能性がある

インデックスファンドは市場平均と同じ成果を目指しますが、アクティブファンドは運用担当者の判断によって、市場平均を超える成果を目標とします。将来の成長が期待できる企業や、まだ評価が十分でない銘柄を早い段階で多く組み入れれば、指数を大きく上回るリターンを実現できる可能性もあるでしょう

また、相場に応じて運用方法を変更すれば、上昇局面では成果を伸ばしやすくなります。投資信託で高いリターンを目指したい人にとって、アクティブファンドは魅力的な選択肢です。

インデックスファンドとアクティブファンドのデメリット

一方で、インデックスファンドとアクティブファンドにはそれぞれデメリットがあります。メリットだけでなく、デメリットも把握したうえで、どちらの投資信託を選ぶべきか検討するようにしましょう。

インデックスファンドのデメリット

インデックスファンドは、市場全体の動きに連動する仕組みであるため、市場が下落すれば運用成績に影響が出ます。相場環境が悪い局面ではマイナスになる可能性があるため、注意が必要になるでしょう。

また、指数の構成銘柄や比率はあらかじめ決められています。連動する指数には、成長が期待できない企業や業績が低迷している企業が、一定割合で組み入れられていることも。指数と同じ成果を目指す運用方針では、リターンが平均化されやすく、短期間で大きな利益を狙うことは難しいでしょう。

インデックスファンドは安定性やコスト面で優れている一方で、市況にあわせた柔軟な対応や、高いリターンを求める人にとってはデメリットを感じるかもしれません。

アクティブファンドのデメリット

アクティブファンドは、インデックスファンドと比べて運用コストが高くなりやすいです。信託報酬が高いほど、長期で保有した場合にインデックスファンドと比較して不利になります。保有期間が長期化するほど、インデックスファンドのほうが高いリターンを出せる可能性が高まるでしょう。

また、アクティブファンドは常に指数を上回る成果を出せるとは限りません。運用担当者の判断が相場環境とあわなかった場合や、想定どおりに企業が成長しなかった場合には、市場平均を下回る結果になることも。

さらに、運用方針や戦略が複雑でわかりにくい場合があるため、内容を十分に理解して投資できる知識が求められます。高いリターンを期待できる可能性があるアクティブファンドですが、初心者には向かない場合もあり、コストの高さから投資経験者にも敬遠されることが多いです。

インデックスファンドとアクティブファンドはどっちがいい?

最後に、インデックスファンドとアクティブファンドではどちらのほうがいいのかを判断するために、それぞれの投資信託に向いている人の特徴を以下にまとめました。

インデックスファンドが向いている人の特徴

インデックスファンドは、コストの低さと安定性を重視したい人に向いています。市場全体の成長に合わせて資産を増やす考え方であるため、長期で継続して資産形成をおこないたい場合に適する投資信託です。

投資にかかる手間をできるだけ減らしたい人にもおすすめです。日々の相場を細かくチェックする必要がないため、投資に多くの時間を割けない人でも続けやすいでしょう。投資初心者から経験者まで幅広い人に適しており、堅実な資産形成をおこないたい人に最適です。

アクティブファンドが向いている人の特徴

アクティブファンドは、安定性よりも高いリターンを求めている人に向いています。ただし、成果が指数を下回る可能性もあるため、リスクを受け入れる必要があります。

また、ファンドが一般に公開する投資戦略を確認し、専門家の戦略内容や判断に共感できる場合は、納得できる投資先になるでしょう。積極的にリターンを狙いたい人や、運用の中身を理解しながら投資を進めたい人に向いています。

まとめ

インデックスファンドとアクティブファンドは、運用の考え方や手数料、成果の安定性に明確な違いがあります。どちらを選ぶべきかについては、投資の目的や考え方によって異なります。重要なことは、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、自分の投資スタイルにあった商品を選ぶことです。

自分で投資対象を選ぶことに自信がない場合は、専門家の意見を聞くことも選択肢の一つです。当社では、ご相談内容にあわせておすすめの投資方法を紹介できます。投資先に悩んでいる場合は、お気軽にご相談ください。

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