株式投資でおすすめの銘柄の選び方とは?4つの観点から詳しく解説します!

株式投資の経験がない人はどの銘柄がおすすめなのか分からない人も多いと思います

東証1部だけで2000社以上、上場企業全てで3500社以上(2019年6月現在)ある企業の中から自分に合った銘柄を探す事は非常に難しいです。

良い銘柄を購入するためには、良い銘柄を探す方法を身につける必要があります
今回は株式投資初心者にも分かるおすすめの銘柄の選び方について詳しく解説していきます。

目次

おすすめの銘柄とは?

おすすめの銘柄とは、つまり自分にメリットのある銘柄です

しかし、どれが自分にメリットのある銘柄を絶対的に見分けるのは難しいです。

そのため株式投資の銘柄では、万人にとってこれがおすすめ!というものではありません

人それぞれ投資の手法や得意分野は千差万別です。
短期投資で売買差益を求める人と、長期投資で配当利益や優待券を目的にする人もいます。
そのため、この記事では株式投資の銘柄を選択する際のポイントを紹介します。

記事で紹介したものを判断材料にして、銘柄をご自身で考えてみてください。

銘柄の選び方とは?

銘柄とは取引をする株式の名称のことを指します
銘柄では一般的に会社の名前が使われて株式市場で取引をされています。
身近なものをあげますと、自動車業界でしたらトヨタホンダ、食品業界なら伊藤ハムサントリーフーズなど社名を使って取引をしています。

はじめに銘柄選びとなると初心者の方は数千もの企業から選ぶため迷ってしまうことも多いかと思います

そのなかで、いくつか意識すると自分に最適な銘柄がわかるはずです。
主に「生活」「業界」「大手株」「配当と優待券」これらの観点から、あなたに合った銘柄を考えたいと思います。

また、銘柄を選ぶときには値上がりが期待できると言う点も重要です。
いかに効率よく正確に値上がりしそうな株を見極めるかが、株式で利益を得るためのポイントとなります

既に上がると知られている株であれば値上がりは買う前に起きており利益を出すのは難しいです。
そのため、自分なりの判断基準を持つということが重要になります

いかに自分のアンテナを強くするのかが株式取引で利益を生み出すためには重要と言えます。

それでは、次の項では「生活」と言う観点から銘柄を選ぶ際に必要な事を紹介していきます。

生活に密着した企業から選ぶ

どの株を買えば利益を上げられるのかと考えた場合、初心者の方であれば身近なものをテーマに探すのがおすすめです
皆さんに身近なものの代表例としてはスーパーマーケットがあげられるでしょう。

例えば、いつもA社のお菓子が置いてある商品棚にB社の商品が代わりに置かれ始めればA社の勢いは衰えてB社の株が上がることが予想できます。

そうした意味で生活に密接にした銘柄はアンテナを張りやすいと言えます。
一方で造船事業化学工業など関わりの薄いものはとっつきにくいですよね。
詳しいのであれば別ですが、自分に知識がなく馴染みのないものに手を出すのはあまりオススメではありません

生活に密着した企業から選ぶのであれば、普段利用している企業優待が利用出来る企業から銘柄を選択すると良いでしょう。

普段利用している企業

自分の生活、趣味などで普段利用している企業の銘柄を購入しましょう。
グルメ、コンピューター、ファッションなど様々なものがありますが、グルメを例に説明してみましょう。

食べることが大好きな方であれば外食の情報を収集しており詳しい方も多いはずです

マクドナルドを例に挙げるとマックかマクドの東西対決やビッグマック祭りなどのイベントが開催されました。
このイベントはマクドナルドに足を運ぶ客を増やし、マクドナルドの株価は上昇して利益を上げました。

単純なことですが、食べることに関心がある人であれば東西対決やビックマック祭りなどを耳にして株価が向上することは予測できたはずでしょう。
一方で食べることに関心が薄い人にとっては、マクドナルドの情報を手に入れようと考えず株価の上昇も予想できないでしょう。

自分が関心のある所から株価の上昇を予測して銘柄を購入するのもおすすめの株式投資の方法です
普段から株価が上昇する可能性のある出来事にはアンテナを張り続けておきましょう

ただし、この様な銘柄の購入方法は思惑買いとも呼ばれ、買い方によっては投機的な側面もあります
初心者の方は株価が上がると予測しても、多くは購入せず、余裕資産の範囲内で購入できる程度に留めておいたほうが良いでしょう

初心者が株式投資を始める場合、いくらから始めるべきか知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
株式投資いくらから始められる?理想の初期投資額について徹底解説!

優待が利用できる企業

銘柄の中には優待券として特定の商品の贈呈や割引が行われていることがあります
優待は企業毎に定められた特定の月日に株式を保有する事によって受け取る事が出来ます

自分の趣味に関連して投資をするとメリットがあります。
例えば、旅行が好きな人が航空会社に投資をして飛行機のチケットやサービスといった面で優遇を受けることが出来ます。

ただし、全ての企業が株主優待を行っているわけではありません
普段利用している企業が株主優待を行っているのか、また内容はどの様なものなのかを確認した上で判断しましょう。

自分の生活に密着ないしは趣味であれば株価の予測はしやすくなる傾向にあり恩恵も自分に嬉しい形で返ってくることがあります。
得意分野を掘り下げることによって人頼みではない自分の投資判断の材料にすることができます

業界から選ぶ

業界とは産業を種類別にわけたもので、業界を大きく分けると「メーカー」「商社」「小売」「金融」「サービス」「ソフトウエア・通信」「マスコミ」「官公庁・公社・団体」の8つに分類されます。

これを基軸に銘柄を選ぶのも1つの手段です。

詳しい業界

普段の私たちは電車やテレビなどで広告を見かけて何百社という数の社名が頭に入ってきます。
身近に使ってる自動車や食品や広告で見かける社名を選ぶのも1つの手ですが、お金を運用する以上は利益を上げたいものです。

はじめに自分の詳しい業界から抑えていくのがベストです。

自分が勤務している会社の業界またはそれに近い業界など値動きが分かりやすく始めやすいです。
自分が詳しい業界であるため勉強も少なく済むうえに情報を持つうえで他の投資家よりも情報の面で有利にたてます。

たとえば、自分の属している業界が自動車業界であれば、水素自動車や自動運転技術の動向はどうなるのか。
政府が補助金などの優遇措置をしたりするのか否かといった最新の情報を業界内にいる人間として多くの情報を把握することも可能なのです。

多くの情報や新しい情報を手に入れるという点でアドバンテージを活かして値動きがわかる銘柄が出てきます
せっかく自分の詳しい業界がわかるのであれば、そのアドバンテージを活かしていきましょう。

ただし、インサイダー取引には注意する必要があります。

インサイダー取引とは自分の仕事で得た内部情報を用いて株式取引を行うことです
これは公平性に反するため法律で罰せられます

自分の業界に詳しいとはいえ非公開の情報を用いて株式取引をするのは違法です。

自分の仕事に関連している業界の場合インサイダー取引に抵触する恐れがあるため、事前に確認をして注意をしてください。

安定した業界

安定した業界というのはローリスク、ローリターンであるため株式取引の初心者におすすめです。
たとえば、インフラ業界はどの場所でもニーズがあるので鉄道や電気ガスや道路など生きるうえで必要不可欠であるため需要がなくなることはないでしょう。

鉄道は出勤や通学するうえで欠かせない存在です。優待割引券や安定配当がなされているため鉄道業界は安心といえるでしょう。

台風や地震というリスクもはらんでいるため地域を分散させて様々な地域の株を持つなどリスクヘッジも重要です。

電気水道ガスも同様に私たちが生活するうえで必要な分野なので安泰といえます。
ですが、電気会社のみに投資するリスクは東京電力の福島原発事故などの例を考えると危険です。

地域業界を分散させるのが賢明と言えます。
ガスや水道と組み合わせることや地域を関西や九州など分散することをオススメします。

業界から銘柄を選ぶ方法について理解してもらえたでしょうか?
業界の特徴や企業の情報を得るためには四季報がおすすめです。

基本的に企業の公式サイトから発表される業績は企業が出したものなので、完全に公正な資料であるとは言えません
しかし、四季報は第三者がまとめた企業の情報が載せられているので、企業の業績発表よりも公正な資料であると言えます。

SNSから企業の情報を得る事も出来ますが、SNSの中には嘘の情報が含まれていることもあるので注意が必要です

精通した業界がない場合

得意な業界や自分が精通している業界がない人、業界に詳しくてもどこが利益を上げているのか、損をしているのかというのは理解するのは難しいです。

そのような人のためにインデックスファンドや大手株という手法もあります。
数ある会社の中から時価総額や流動性などの規模を判断材料にするのもポイントです。

たとえば、大型株は時価総額が高く取引量が多い銘柄で誰もが知っている大企業がほとんどなので初心者に向いています。

インデックスファンド(投資信託)

インデックスファンド メリット

初心者の方には聞きなれない言葉ですが。インデックスファンドという手法もあります。
インデックスファンドは株式や債券を対象とした投資信託の種類の一つです

投資信託は投資家から集めたお金を資産運用の専門家が運用し、その利益を再分配する金融商品の一つです
株式投資とは異なり100円から投資をする事が出来ます

自分にとって詳しい分野がない人でも株式に投資する事が出来るのでおすすめの投資方法となります
通常の株式投資と違う点は1つの企業ではなく複数の企業に投資すると言う事です。

企業を絞って値動きを予想するのは大変です。
しかし、日経平均の動きと繋がっているインデックスファンドでは、値動きが高いか低いかを簡単に判断する事が出来ます。

これは日経平均(東証一部上場する銘柄の中で特に取引量が多い225の銘柄を選んだ指標)というマーケットに影響力を持つ銘柄の指標を基にしています。

日経平均株価が高いということは日本の株式市場が好調ということです。
この指標に投資をして利益をあげる事も出来ます。

この日経平均に連動した投資信託を行えば、複数の銘柄を投資するのでリスク分散に繋がります
一方で市場の平均である日経平均と連動しているため日経平均以上の利益は期待できません。

つまり、長期運用を視野に入れた資産形成なので積立投資による年金づくりなどに使われていることがメインです。

長期投資向けですが、簡単、低コスト、シンプルである事がメリットのインデックスファンドは投資初心者にも購入しやすい金融商品と言えます。

株式と投資信託の違いについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
株と投資信託(投信)の違い!初心者はどっちを買うべき?

大手株

数ある会社の中から時価総額や流動性などの規模を判断材料にするのもポイントです。

たとえば、大型株は時価総額が高く取引量が多い銘柄で誰もが知っている大企業がほとんどなので初心者に向いています。

そのほとんどが日本経済を引っ張る企業なので損をする可能性は低いと言えます。

大手企業のメリット

時価総額が大きいため大型の取引が行わなければ株価に大きな変化が起きないの初心者にとっても安心です。

会社の規模が大きくて業績も良好である傾向なので配当金や株主優待が安定しています。
大企業だとメディアに取り上げられる機会も増えるため情報が手に入り安く判断材料が多いのもメリットです。

現在では新聞やテレビに限らずインターネットでも細かく情報が公開されているので自分でリサーチして今後の株価の値動きを予想できます。

大企業のデメリット

大手株は短期で利益を上げたい方には向いていません

値動きが小さいというのは損をしない分、大きな利益を得るのが難しいのがデメリットといえるでしょう。

また、大企業は経営の多角化を図っているため、ある事業の業績が悪化しても会社の全体業績はとしては見た場合わかりにくくなっています。
知らない間に株価が下落するリスクを抱えることもあります。

配当金と優待券

株式取引は売るだけで利益を上げず持っているだけでも利益を生み出す2種類のインカムゲインがあります。

  • 配当金
    企業の利益を一部還元する
  • 優待券
    企業のサービスを無料で受けられたり、割引してもらえる

それでは、配当金と優待券についてそれぞれ解説していきます。

配当金

配当金とは企業の利益を一部還元するものです
業績によって変化しますが、10,000株を保有しており、1株あたり5円の利益を還元するとすれば5円×10,000株で5万円の配当金を受け取ることができます。

配当金を目的に行う株式取引は金利が銀行より高いため利益を得ることができるからです。
そのため業績悪化による配当金の減額は避けたいものです。

減配のリスクを減らすため不況に強い業種の代表として「電気水道ガス」「鉄道」「日用品」「医療品」「食料品」などがあります。
そのなかでも売上高や時価総額が高い銘柄を選ぶとよいでしょう

たとえ不況に強い大企業であっても1銘柄に集中はせず分散投資をしてリスクヘッジをしましょう。

優待券

株主優待券ではその企業のサービスを無料で受けられたり割引をしてもらう事が出来ます。

たとえば、マクドナルドでは商品との引換券や、近鉄グループホールディングスでは株主優待乗車券など自分の好きな飲食店、よく使う鉄道など生活に密着した企業だとそのような優待を受けることができます。

似たような銘柄で迷ってしまう場合には自分の好きなレストランやよく使うお店の優待券を基準に銘柄を選んでみるのもよいかもしれません。

まとめ

株式取引をする場合は、自分の詳しい業界や勤めている会社に関連していればアドバンテージを生かして情報収集が可能です。
そのなかでも業績の把握をしやすい企業があれば良いでしょう

また、大企業の安定性に信頼を置いて堅実に利益を上げる方法、経済の動きに連動したインデックスファンドもあります。
数多くある銘柄の中から自分に合った銘柄を選択して投資しましょう

あなた 選び方 特徴
精通した業界がある 生活 身近で始めやすい趣味などからめて選ぶ
業界 自分の勤め先などであれば情報戦で勝利できる
詳しい業界はない 大手株 安定しているが利益は少ない
インデックスファンド 利益はほぼ確実にでるが少ない
配当金と優待券 欲しい商品や企業の利益還元を期待する

株式投資についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
株式投資とは?株式投資の仕組みと始め方を徹底解説!

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