低リスクな資産運用5選!初心者が失敗しにくいローリスク投資を紹介

投資に興味はあるけど元本割れは絶対に嫌だから低リスクがいい」このような方におすすめなローリスクである資産運用は存在します。

ローリスクである資産運用は元本が確保されている商品が多いので、投資初心者であっても元本割れを含めた失敗をしにくいです

しかし、ローリスクである資産運用は誰にでもおすすめというわけではありません。その人の現在保有している資産や、目標によってはリスクを取る必要もでてきます。

この記事ではリスクの低い資産運用の特徴と、具体的なローリスク・ローリターンである資産運用の方法を解説したうえで選び方の注意点も紹介していきます。

目次

低リスクな資産運用の特徴

まずはリスクの低い資産運用の特徴を確認しましょう。下記に特徴をまとめました。

  • 元本が確保されている
  • 少額から始められる
  • 年利が低い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

元本が確保されている

投資や資産運用における失敗の定義は人によって異なります。

しかし、低リスクである資産運用に興味のある方であれば「元本割れをする」が失敗の共通認識であることでしょう。

よって、元本を確保した状態で運用をすることができれば、投資先が破綻しないことが条件ではありますが、失敗する可能性は極めて低いです

よって、元本を確保した状態でできる資産運用は失敗しにくく低リスクであるといえます。

少額から始められる

資産運用は一度にまとまった資産を運用するものよりも、少額から投資できる方法のほうがリスクが低いです。

仮に投資元本の3%の損失が発生した場合、1,000万円を投資していれば30万円の損失ですが、10万円を投資している場合は3,000円損失になります。

一度にまとまった額を投資するのではなく、毎月1万円程度の積立から始められる投資方法のほうがリスクは少ない傾向にあります。

年利が低い

低リスクである資産運用を利用して年間で得られる利益は少ない傾向にあります。

投資のリスクとリターンは比例しているため、低リスクである資産運用を選ぶなら年利は低くなります

よって、ローリスクである資産運用は必然的にローリターンです。投資のリスクは比例しているため、ローリスク・ハイリターンである投資は存在しません。

リターンが高い商品には必ず相応のリスクが存在しています。あるいは、ローリスク・ハイリターンの商品は投資詐欺にあたる商品である可能性もあります

ローリスクローリターンの資産運用5選

ここからは安全性を重視したローリスクローリターンの資産運用を5つ紹介していきます。

  • 定期預金
  • 外貨預金
  • 貯蓄型保険
  • 個人向け国債
  • 金投資

それぞれ詳しく見ていきましょう。

定期預金

定期預金は元本が保証されているので、最も安全性の高い資産です。

しかし、リスクとリターンは比例するため、まったくリターンを得られない運用方法になります。

ゆうちょ銀行の定期預金の利率は0.002%となっており、1000万円を預けた場合の利息は「1000万円×0.002%=2,000円」となり資産を増やすことは難しいです。

また、銀行に1,000万円以上の資金を預けると預金保険制度の対象外になるため、万が一預入先の銀行が破綻した際には1,000万円を超える資産に関しては元本が保証されません。

銀行にお金を預ける際は複数の金融機関に分散すれば預金保険の対象にすることができますが、他の低リスクである資産運用に分散しても対策になります

定期預金は資産を守る手段ではありますが増やす手段ではないので、銀行が破綻した場合の対策も含めて定期預金以外の資産運用が必要になるのです。

外貨預金

すべての資産を日本円で保有するのは、円安が進行した場合に相対的に資産の価値が減少するリスクが高いです。

よって日本円よりも金利が高い外貨の保有も考えたほうがいいでしょう。

金利は銀行や外貨の種類によっても異なりますが、極端に金利が高い途上国や新興国の外貨は避けたほうが無難です。

なぜなら、外貨預金は為替による損失があるので、為替レートの変化によっては必ずしも元本保証になるとは限りません

為替リスク

100万円を100円のレートで1万ドルに換えて、95円のレートで95万円に戻すと5万円の為替差損が発生します。

新興国の高金利通貨はアメリカのドルEUのユーロのような信頼性の高い通貨と比較すると、通貨価値の変動が激しいので為替差損が発生しやすくなります

あくまで円安対策として外貨を保有する形で、日本円よりも少し高い金利で保有し続けるのが理想です

貯蓄型保険

保険 資産運用

貯蓄型保険は加入者が積み立てた保険料を100%と仮定したときに、満期時に受け取る保険金が100%以上になるのでその差を利用して資産を運用する方法になります。

積み立てた保険料が元本として確保されるので、満期時まで積立を続けることができれば低リスクで資産を増やせます。

また、保険であるため、いざというときは保証を受けることが可能です

ただし、途中解約をする場合は解約返戻金が受け取れますが、元本割れをする危険性があるため注意が必要になります

保険による資産運用について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

保険で始める資産運用とは?3つのメリットや注意点を徹底解説!

個人向け国債

個人向け国債は、国が発行した借用書を購入して利子を受け取る投資方法です。

利率は固定金利で0.05%※財務省)、2021年4月時点での変動金利で0.09%になります。

国債は国が破綻することがなければ、元本が確保されているので元本割れのリスクはありません

しかし、中途換金をおこなった場合は、日本国の信用状況の悪化や運用期間によっては元本割れをする可能性があります

債券について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

債券投資とは?利回りやリスクの関係とおすすめの債券投資について

金投資

資産の価値を守る投資としては、金(ゴールド)に投資をする方法があります。

金は様々なものに加工可能であり、金自体も価値を持っています。よって、将来的に価値がなくなることが考えにくいです。

金への投資方法は延べ棒を購入して直接保有することもできますが、手元に保有すれば管理が面倒になる可能性もあります

純金積立を利用すれば、金を銀行や証券会社が管理してくれるので、盗難などのリスクも避けられます

長期的に考えて安定した資産を保有したい方に金はおすすめです。

資産状況や目的によってはリスクを取る必要がある

資産運用を始めるなら預金保護保険対策や、老後の資産形成などの目的があるかと思います。

前者が目的であれば、ローリスクローリターンである資産運用は適しているといえるでしょう。

しかし、老後の資産形成などの目標に向けて資産を増やすことが目的であれば、資産の状況によってはリスクの低い資産運用では間に合わないかもしれません

低リスクである資産運用のシミュレーション

実際に年利などの例をあげて、ローリスクローリターンである資産運用のシミュレーションをしていきましょう。

投資に利用する資産を10万円、100万円、1000万円とそれぞれ仮定する。

運用期間は30代から老後の資産形成を始めたと仮定して、60代になるまでの30年間

利息が途中で発生する場合もすべて受け取るものと仮定し、単利での最終的な資産を求める。

年利の条件

  • 年利0.002%(定期預金)
  • 年利0.05%(個人向け国債:固定金利)
  • 年利0.09%(個人向け国債:変動金利)
年利0.002% 年利0.05% 年利0.09%
10万円 10万600円 10万1,500円 10万2,700円
100万円 100万6,000円 101万5,000円 102万7,000円
1000万円 1006万円 1015万円 1027万円

定期預金はもちろん、個人向け国債の金利も0.1%を切るため、1000万円の資産があっても資産を増やすのは難しいです。

個人向け国債の場合は1億円以上の資産があって、初めて30年の利回りが100万円を超えます。

ローリスクローリターンである資産運用は、資産が1000万円以下の方にはリターンが少なすぎるので、老後の資産形成などの目的に向けて資産を増やすならまったく向きません

30代から始める資産形成の方法について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

30代から資産形成は絶対に始めるべき理由とおすすめの投資について

資産運用はリスクとリターンのバランスが重要

投資 リスク

資産運用を老後の資産形成の手段にするなら、リスクとリターンのバランスが重要です。

目標を達成できるリターンを維持しながら、できる限りリスクを避けて運用するミドルリスクミドルリターンである投資が老後の資産形成には適しています。

ただし、今回の記事で紹介した資産運用よりもリスクの高い投資ですので、リスクについて勉強をしてから始めましょう。

弊社では投資初心者向けの資産運用の無料セミナーを開催しています。

目標に合わせた資産運用の方法を知ることができるので、ただリスクの低い投資を選ぶのではなく、自分にとって最適な投資を探すために参加を検討してみましょう

まとめ

ローリスクである資産運用について解説しました。今回の記事のポイントは下記の通りです。

  • 元本が確保されている資産運用のリスクは低い
  • ローリスクローリターンである資産運用は、定期預金、外貨預金、貯蓄型保険、債券投資、金投資がある
  • 目的や資産状況によってはローリスクローリターンである資産運用は適さないこともある

自分にとって最適な資産運用を探すには、資産運用の専門家に相談する方法もあります。

資産運用の相談先について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

資産運用の相談はどこでするべき?相談前に確認すべき3つのポイント

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