【2024年最新】Stanley Gibbons(スタンリー・ギボンズ)の会社概要や商品情報を徹底解説

Stanley Gibbons(以下スタンリーギボンズ)はイギリスの老舗切手業者です。アンティーク資産を扱う企業の中でも一目置かれている存在であり、世界中のコレクターに向けて商品・サービスを提供しています。

160年以上パイオニアとして業界を牽引してきた理由はどんなところにあるのでしょうか。この記事ではスタンリーギボンズの企業概要や商品情報、購入者の口コミなどをお伝えしていきます。

目次

スタンリーギボンズ沿革

1856年スタンリーギボンズがプリマスにある父の薬局内に切手カウンターを開設し創業
1865年最初のスタンリーギボンズ切手カタログが発行
1890年最初のスタンリーギボンズの雑誌が発行
1914年時の国王であるジョージ5世からRoyal Warrant(王室御用達)の勲章を授与
1956年創業100周年を祝い、時の女王であるエリザベス2世がRoyal Warrant(王室御用達)の勲章を授与
1965年カタログのセンチュリーエキシビションがロイヤル・フェスティバル・ホールで開催
1977年エリザベス2世がスタンリーギボンズ有限会社に対して産業への傑出した貢献に対して女王賞を授与
2007年当時の会長であったポール・フレイザーが辞任し、以降何度か会長が代替りする
2010年以降、切手ディーラー企業や骨董品ディーラー企業などを積極的に企業を買収
2015年Noble Investments の買収により、2015 Quoted Company Awards で「Deal of the Year」を受賞
高級ワインのオンラインオークションプラットフォーム「Bid For Wine」を買収
2016年CEO,CFOを解雇し、ガーンジー島の要員を増やすなど大幅な人事変更を発表
2022年上場廃止を計画
78年続いた月刊誌の廃刊

時の王からの御用達勲章を授与されるなど、王室との関係によってブランド力を培ってきた様子が分かります。
21世紀以降は、他のアンティーク資産業者を積極的に買収するなど、事業の拡大を図っています。また、人事変更や長く続いた事業の廃止など、転換期とも取れる出来事が続いています。

スタンリーギボンズは信頼できる会社なのか

スタンリーギボンズは同業界の競合企業や、老舗骨董ディーラー企業などを買収し事業を拡大している一方で、2015年後半から株価は下落しています。

2022年には筆頭株主からの圧力を受け、ロンドンの株式市場から上場廃止を計画していることを明かしました。

また、2016年には当時のCEOとCFOを解雇するなど大幅な人事変更がありました。人事、財務機能、投資顧客関係管理に8人のスタッフを雇用し、さらにガーンジー島にさらに3人の従業員を配置を発表しています。

取締役会は「グループ全体にとってオフショアステータスの利点を再検討している」と述べています。

上場企業としての成績は芳しくありませんが、同社は1856年創業のイギリス老舗切手業者であり、同業界では一目置かれる存在です。

過去に2度、時の国王からRoyal Warrant(王室御用達)の勲章を授与しており、1977年には切手産業における傑出した貢献に対し、時の女王であるエリザベス2世がThe Queen’s Award(女王賞)を授与しています。

これらのことから切手業界また、イギリスの一企業としても一定のブランド力があると言っていいでしょう。

また、アンティーク資産について、スタンリーギボンズ社は2022年のFinancial Timesの取材に対し「インフレ圧力により投資家がインフレをヘッジする傾向にあるため、切手やコインの愛好家はコレクションの価格上昇から恩恵を受けると予想している」と話しています。

これについて実物資産の専門家は「インフレが起きた1970年代にインフレヘッジに最適な実物資産は金、銀、ダイヤモンドであり、次に切手と美術品が続いた」との見解を述べています。

スタンリーギボンズの商品・サービス

スタンリーギボンズ社の主業務は切手収集・販売業ですが、コレクター向けのアクセサリー販売、カタログ・雑誌などを刊行する出版業にも注力しています。

切手販売業

店頭での販売の他、公式HPから商品を閲覧・購入することも可能です。世界中のアンティーク切手の他、拡大鏡などのアクセサリー、商品を掲載したカタログも販売されています。

オークション業

スタンレーギボンズが最初にオークションを開催したのは1901年です。会場は50年以上にわたり店舗の地下1階にありましたが、2023年に「The Strand」としてリニューアルしました。

切手の他、コインやメダルなども競売されるようです。

出版業

①カタログ

スタンレーギボンズが最初にカタログを発行したのは1865 年に発行した価格表でした。現在でも様々な国や地域を対象に100を超えるカタログを作成しており、業界では人気の出版物です。

デジタル化にも積極的で、Android および Appleの専用アプリから商品を閲覧・購入することもできます。

②雑誌

スタンリーギボンズ社はコレクター向けの月刊誌を2冊発行しています。

  • Gibbons Stamp Monthly:1890年に創刊した代表的なコレクター向け雑誌
  • Philatelic Exporter:1945年創刊した切手取引用の雑誌(2023 年 2 月に廃刊)

別会社での運営ですが、アンティークコインや骨董品など、切手以外のアンティーク資産業にも携わっています。

スタンリーギボンズの商品はINVEEKのプロバイダーページからもご確認いただけます。

スタンリーギボンズの商品はコチラ

スタンリーギボンズの評価・口コミ

実際にロンドンの店舗に足を運んだ人、またはオンラインで商品を購入した人の口コミを集めました。

The refurbished shop is really excellent and I was able to also visit their display on the world’s rarest stamp, which was impressive.
改装された店内は本当に素晴らしく、世界で最も珍しい切手の展示も見ることができ、感動しました!

https://www.trustpilot.com/reviews/61acbd160b7cbbcbfe0162fe

I have purchased from Stanley Gibbons on-line several times in the last couple of years. In every case the service has been excellent. Items are exactly as described/pictured, great protective packaging and sent same day for next day special delivery, free of charge. Brilliant service. Stanley Gibbons are not as cheap as some other stamp dealers, but you know exactly what you’re getting from them and they are completely trustworthy.
ここ数年スタンレーギボンズのオンラインで商品を購入していますが、いつもサービスが素晴らしいです。商品はまさに説明と写真の通りで、良く保護梱包されており、翌日特別配達無料です。素晴らしい!他の切手業者ほど安くありませんが、とても信頼できる業者で価値あるものを受け取ることが出来ます。

https://www.trustpilot.com/reviews/5f1d52021a5a69071c95dfb5

Last remaining stamp shop in London. Pricey as far as stamps are concerned but worth a stop for some advice or a chat and to browse or pick up a catalog.
ロンドンで最も歴史のある切手ショップです。思っているよりも高価ですが、立ち寄ってアドバイスをもらったり、店内やカタログを見てみる価値があります。

https://g.co/kgs/q9kjTH

Amazing auction experience, highly recommend selling here! The shop workers were extremely helpful as were the auction team
素晴らしいオークションを経験しました。ここで売ることを強くお勧めします!店舗スタッフもオークションチームもとても良心的に手伝ってくれます。

https://g.co/kgs/ENzF2m

They are not stamp collection enthusiasts or here to help you. Basically will only talk to you if you have a gold bar. Stamp collecting is dying and it is because of companies like this.
彼らは切手収集に熱心でないし、あなたを助けてもくれません。あなたがお金を持っている場合にのみ話します。こうゆう会社のせいで切手収集が衰退していくんだ・・

https://g.co/kgs/xrgz58

If you want to find out more about stamps don’t go here. They will only talk to you if they think there’s money in it. They won’t help you or further your knowledge unless it’s for a price.
切手について詳しく知りたい人は行ってはいけません。彼らはお金があると思う場合にのみあなたに話しかけます。お金を払わない限り、彼らはあなたを助けないし、知識を深めたりすることはできません。

https://g.co/kgs/D1kdf3

口コミまとめ

良い経験をした人の割合の方が多いですが、不快感を吐露する口コミもあります。ネガティブな口コミをしている人は概ね共通して商品の高額さを指摘しており、対価を払わないと話してくれない、などの感想を述べています。

また、高評価をしている人のレビューにもある通り、他のアンティークショップに比較して割高なようです。

まとめ

アンティーク資産は株式などの金融資産とは違い、専門的な目利きが必要であったりと「趣向品」としての要素も持ち合わせる資産です。単に投資対象としてだけでなく、楽しみの1つとして収集できる点が魅力的です!

スタンリーギボンズは切手というアンティーク資産を扱う業者として老舗で、業界でも一目置かれる存在で、イギリス王室から御用達の勲章を得ていることが、同社の信頼性を裏付けており、ブランド力があります。

近年は店舗をリニューアルしたり、大手メディアの取材に対し楽観的な見解を述べるなど、運営は順調に見えます。しかし同時に、役員の交代、長年続いた月刊誌の廃刊、上場廃止を計画するなど、経営としては転換期に来ているようですので、今後の動向を注視した方がいいでしょう。

スタンリーギボンズについてのお問い合わせはINVEEKまでお気軽にお寄せください。

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