Harris Fraser Group(ハリス・フレイザー・グループ/以下ハリス・フレイザー)は1990年創業の香港のIFAで、世界中に2万人を超える顧客を抱えています。
香港金融当局や国が設けた積立基金の登録事業者であることから、香港国内においては信頼がおかれているように思えますが、日本ではRL360°のIFAとして名を挙げられることが多く、その営業手法などからあまり評判が良くないようです。
また、上場企業の傘下に入った後に旧経営陣が日本マーケット担当者を連れ退職し、別会社を設立するといったお家騒動も勃発。これをきっかけに日本人のハリス・フレイザー離れが進んだと思われます。
この記事では、ハリス・フレイザー社の概要や旧経営陣退職の経緯、ネット上の評判などを紹介します。
ハリス・フレイザー概要
ハリス・フレイザーは1990年に香港に設立され、現在までに300人以上のパートナーと協力し、世界で2万人を超える顧客にサービスを提供しています。
2000年代以降、台湾、上海、北京、深圳、オーストラリア、フィリピン、マカオ、シンガポールと次いで進出し、2011年には日本での事業を開始。2010年代中頃からフレンズプロビデントやRL360°を運用するIFAとして、日本の個人投資家にも名前が知られるようになりました。
2017年、グループ全体を香港の上場企業Mason Group Holdings Limited(以下メイソングループ)に売却し、2018年には同社の完全子会社となりましたが、2023年、親会社と当時のハリス・フレイザー経営陣との間で意見の相違があり、ハリス・フレイザー経営陣が退職。その際、運用ポートフォリオマネージャーや日本マーケット担当者も一緒に別会社へ移ったと言われています。
その他、ハリス・フレイザーの基本情報はINVEEKのIFAページをご参照ください。
実際の契約窓口は他国籍の海外法人
ハリス・フレイザーが日本人相手に積立商品として紹介する、マン島籍のRL360°といったプロバイダーは香港で認可を受けていません。このため、Harrison Asia Limited(呼称:ハリソン)といったハリス・フレイザー傘下と思われる別法人が契約窓口となるようです。
他にいくつか「ハリソン」の名の付く法人があるようですが、ハリス・フレイザーやメイソングループとの関係は、公にされていません。
ハリソンは公式ホームページなども無いため、推測によるところが大きいのですが、おそらく英国BVI諸島などの海外資産アドバンテージ地域にあるペーパーカンパニーであり、実稼働はハリス・フレイザー社員が行っているものと思われます。
ハリス・フレイザーお家騒動
ハリス・フレーザーがメイソングループ傘下になって以降、親会社とハリス・フレイザー経営陣との間で意見の相違があったようです。香港を経由しないマン島籍のRL360°などのクロスボータービジネスを同グループ傘下において行うことに関するコンプライアンス上のリスクが起因していると憶測されています。
2023年、とうとうハリス・フレイザー経営陣が退職しBS Wealth Management Limited(以下BSウェルス)という別法人を設立しました。この際、ハリス・フレイザー所属の運用ポートフォリオマネージャーや日本語ができる日本マーケット担当者もこぞってBSウェルスへ移ったと言われています。
このことにより、「ハリス・フレイザーと連絡が取れなくなった」と日本人顧客の間で混乱が起こり、ハリス・フレイザーからの移管を斡旋する他IFAのビジネスパートナーの発信が追い打ちをかけ、ハリス・フレイザー離れが進んだと思われます。
なお、BSウェルスもハリス・フレイザー同様、香港でライセンスを取得しているIFAなのですが、日本での認知度は低いようで、移管先としてBSウェルスを選択した日本人投資家はネット上の調査では見られませんでした。
ハリス・フレーザーは信頼できる会社なのか
ハリス・フレーザーは資産状況や格付機関からの評価を公表していません。本章ではライセンス取得状況や受賞歴などを紹介します。
※営業手法や運用実績に関する口コミはコチラにまとめています。
香港金融当局のライセンスを取得
ハリス・フレイザーは香港の金融当局であるInsurance Authority(IA)の認可機関です。
ライセンス番号:FB1456

また、Mandatory Provident Fund (MPF/強制積立基金)と、Hong Kong Securities and Futures Commission (SFC) 香港証券先物取引委員会の登録事業者であることがハリス・フレイザーのホームページに明記されています。
Mandatory Provident Fund(MPF/強制積立基金)とは、日本の年金制度に相当するもので、従業員の老後生活費確保を目的に2000年より導入された制度です。正社員およびパートタイム社員を雇用している全ての企業に加入の義務があります。MPF商品は複数あり、MPFを取り扱う保険会社や銀行から直接加入する方法と、保険代理店を通して加入する方法があります。
受賞歴
公式ホームページによると、ハリス・フレイザーは2013年から2021年にかけて数々の賞を受賞しています。以下抜粋して一部を紹介します。
- アジアを代表する資産管理フィンテックプラットフォームであるiFAST Wealth Advisers Awardsにて 2013年から2021年まで、ほぼ毎年受賞。(特に、債券投資、マルチアセット戦略、顧客獲得数などで高い評価)
- 富裕層向けに保険、投資ソリューションを提供するInternational Adviser Best Practice Adviser Awardsにて、2019年にはマーケティング、2021年にはビジネス戦略で受賞。
- 強制積立基金制度当局 (MPFA)のGood MPF Employer Awardにて2019年から2022年まで、従業員向けの積立基金制度の優良な運用で受賞。
取り扱い商品
ハリス・フレイザーの公式ホームページによると、積立投資や一括投資をはじめ、個人資産管理をソリューションで提供しているようですが、具体的な提供品は明記されていません。
日本人投資家のブログなどによると、RL360°(ロイヤルロンドン)やフレンズプロビデントなどの積立商品を提供しているようです。


口コミ・評判
ハリス・フレイザーについて調査すると、あまり芳しくない口コミが目立ちます。お家騒動後の顧客対応の他、日本のビジネスパートナーの営業手法や運用成績への批判も多くありました。
顧客対応に関する口コミ
IFA・ハリスフレイザーのバタバタは続いているようですね。
https://x.com/sisankeiseinavi/status/1695196351917609342
親会社が中国資本になる→不動産などさまざまな投資商品を扱う→旧・ハリス経営陣が抜ける→顧客ほったらかしとなっているようです。
営業手法に関する口コミ
ハリスフレイザーの運用実績は平均年利10%と噂になっていますが正確な情報は確認できず、セミナーに参加しなければわからないようになっているようです。そんな謎の多いハリスフレイザーの名が広まっている一番の要因は、MLM(マルチレベルマーケティング)にあります。マルチ商法やネットワークビジネスと言った方がイメージがつきやすいかもしれませんね。
https://tsukahikaku.com/rl360/#toc_6
簡単に言えば、ハリスフレイザーは口コミで広められているIFAということになります。ではなぜハリスフレイザーが口コミで広められているのかと言えば、勧誘に成功すると紹介報酬がもらえるからが可能性として濃厚でしょうね。一般的なマルチ商法も紹介している商品を購入してもらうほど、自分へのキャッシュバックも多くなる仕組みです。
最近は日本市場でのRL360の売り上げを伸ばしているようだが、上記のAdministration Asiaと並び、RL360に関してはMLM系の紹介者が多く、販売方法については問題があると思われる。
https://ameblo.jp/saruahi/entry-12654365367.html
説明では年利20%の利回りだと言われたものの、実際にハリスフレイザーを使いRL360に投資している方は3年で10%しか増えていないことを報告しています。
https://money-police.com/rl360/#謎のifaハリスフレイザーharris_fraserとは
その他にも…
「セミナーで聞いた運用成績より実際の運用実績が低い」
「手数料が高すぎる」
など、あまり評判は良くない模様。
日本でハリスフレイザーの勧誘を行う方々があり得ない利率を顧客に伝えて契約させるといった実態があるようです。
運用実績に関する口コミ
香港IFAのハリスフレイザー社と、RL360やフレンズプロビデントなど海外積立の一任勘定契約をされている方から、海外積立の運用が悪いだけでなく、ハリスフレイザー社と連絡が取れないため他の運用成績の良いIFAに移管したいという相談が増えています。
https://i-fa.biz/kaigaitoushi41943/
運用タイプにより異なりますが、ハリスフレイザー社の直近5年の運用実績は、フレンズプロビデントで年利2%~3%、RL360で3%~6%です。正直、運用実績がいいとは言えません。
ハリスフレイザー社が、堂々と運用実績を公開していない理由(公開できない理由?)が、ここにあるのではないでしょうか?
利回り7〜9%、毎月3万積立、最初の2年解約できず、手数料最初の2年8%、25年通算平均2.5%、商品RL360、IFAハリスフレイザー、これってヤバイすよね?ここから為替リスク、税金、って考えるとヤバイ気がする。今解約手続きに移行しようとしています。
https://x.com/FNU26N04nsKDAkj/status/1275413459807567872
6年8ヶ月の実績やで。
https://x.com/kamehira8/status/1488387813683101696
積立9.8万円/月
時価総額838.2万円(前月比-67.1万円)
利益73万円(前月比-76万円)
年利5%
累計利回9.53%
ドル/円 114.98
なお、おすすめしません
まとめ
ハリス・フレイザーは30年以上の実績がある香港籍のIFAで、金融当局IAのライセンスを取得しており、国が設けた積立基金MPFの登録事業者でもあることから、香港国内においては一定の信頼がおける企業と考えていいでしょう。
しかし、メイソングループ傘下に入ったことを境に、経営陣とともに運用担当者や日本マーケット担当者も相次いで離職し、このことが、運用実績、顧客対応の悪化の一因となっていると考えられます。
日本においては、RL360°やフレンズプロビデントを提供するIFAとして知られていますが、ネットワークビジネスのようなかたちで広まったという話があり、当初よりあまり評判とは言えなかったようです。これらの積立商品を検討する場合、ハリス・フレイザーだけでなく、複数のIFAを選択肢として検討した方がいいでしょう。
ハリス・フレイザーについてのご相談はINVEEKまでお気軽にお問い合わせください。

