Imperial Corporate Capital(以下ICC)は、ロンドンを拠点とし「グレータ―・ロンドン」エリアの不動産取得を専門とする不動産投資会社です。住宅用不動産に重点を置き、アパートや住宅ユニットからブティックホテルやスパまで、さまざまな開発を手掛けています。
持続可能性にも留意しており、グリーンテクノロジーの使用にも積極的で、多様かつ包括的な投資ポートフォリオを持つグローバル組織です。
この記事では、イギリス不動産投資のメリット・デメリットを紹介したうえで、ICCの企業概要や商品情報、口コミなどをお伝えしていきます。
イギリス不動産投資のメリット・デメリット
イギリス不動産投資のメリット・デメリットについては、こちらの記事にまとめています。

ICC社 沿革・概要
2016年 | 4月:ロンドンにて設立 5月:ロンドン・デルタ・パートナーシップを開始 清算する物件の有価証券を取得 ディストレス投資により、いくつかのプロパティを取得 |
2017年 | 4月:1,650,000ポンドでNightingale Groveプロジェクトを取得 初年度の会計報告書の純資産は10,919,155ポンド ポートフォリオを40%の利益で売却 不動産グループを再建し、42%の利益で売却 |
2018年 | 3月:23,000,000ポンドでRavensbourneプロジェクトを取得 6月:10,000,00ポンドで Little Hitheプロジェクトを取得 ロンドン・デルタ・パートナーシップを5,000,000ポンドで終了 ロンドン・デルタ・パートナーシップにより調達した資本を元に 4,685,800ポンドの利益を創出 10月:Cambridge Meridian Golf Clubを取得し、5つ星のゴルフコースリゾート建設を計画 |
2019年 | 6月:43,057,672ポンド相当の2つ目となる監査済みの不動産貸借対照表を提出 ロンドン・デルタ・パートナーシップ 2 を開始 |
ICCは2006年にイギリスのロンドンに設立されて以来、ユニット住宅からスパリゾートまで多岐にわたるプロジェクトを手掛けています。
特にM25と呼ばれる環状高速道路圏内およびグレーター ロンドンエリア内の住宅用不動産開発に重点を置いています。
ICCへの投資手法は投資家が債権者として、ICCに開発資金を貸すローンノートという手法で、ロンドン中心地のような土地の少ないエリアで有効です。
また、ICCは企業理念として持続可能性と広範な再生の間のバランスを提供する計画を提供するために、土地と財産を調達して確保することを目指しており、各プロジェクトでグリーンテクノロジーを使用する等、最新の建設方法を取り入れることにも注力しています。
ICCは信頼できる会社なのか
総額560万ポンド「ロンドン・デルタ」コロナ最中に無事終了
ICCの開発プロジェクトを調査したところ、2016年に募集開始した総額560万ポンドの「ロンドン・デルタ」プロジェクトは、2021年、コロナパンデミック最中であるにも関わらず、すべての投資家に利子を付けて返済し、無事に終了しています。
また、その他の進行中プロジェクトについても、人気エリアの開発を拡張するなど、慎重かつ積極的な開発計画を遂行している様子が窺えます。
現在開発中の4つのプロジェクトのうち既に2つのプロジェクトは募集を終了(SOLD OUT)しているようです。以上のことから、ICCのプロジェクトは順調に遂行される傾向にあり、収益を見込める可能性がある投資先として検討の余地があると言えます。

募集中のプロジェクト「ロンドン・デルタ2」
「クロスレール2」エリアへの投資が可能
ICCは現在「ロンドン・デルタ2」プロジェクトを募集しており、このプロジェクトを通じ「クロスレール2」エリアへ投資できることから話題を呼んでいます。
クロスレール 2 とは、イングランド南東部で提案されているハイブリッド通勤鉄道と高速輸送ルートで、サリー州の 9 駅からハートフォードシャー州の 3 駅までを走り、グレーター ロンドンを横断する新しい鉄道ラインです。
2020年に本構想は一時停止となっていましたが、2022年のエリザベス線(開通前にはクロスレールと呼ばれていた)の開通日にボリス・ジョンソン首相はクロスレール2計画の再開を示唆しています。このことから「ロンドン・デルタ2」への投資価値が高まったと予想されます。
独立した担保権受託者 Bluewater Capital Limited
「ロンドン・デルタ」と「ロンドン・デルタ2」の大きな違いの1つに、独立した担保権受託者として、Bluewater Capital Limited(BWC)がローンノートの所有者を代理する独立した管理者として指定されていることがあげられます。
Bluewater Capital Limited(BWC)はこれまで大企業により制限されてきた金融商品を利用したいという中小企業の要望に応えるために、2016年にHenry Porter氏により設立されました。それ以来、BWCは40社以上の企業と取引を行い、1億ポンド相当の金融商品に関連したサービスを提供してきました。
※BlueWater Capital Limitedは金融行動監視機構に直接認証された企業です。
担保権受託者の仕組みを採用することで、ローンノート所有者の資産の安全性を担保することが出来ます。
リスクの低いローン・ノートを実現
資本金の調達が完了すると、資本金は顧客からBWC社へ直接送金され、それがICCに送金され、ICCが開発地を特定し、土地を取得するためにICCの弁護士へ資本金が送金されます。
弁護士が資本金を受け取ると、資本金が物件の取得のために使用されたことを証明するため、また、取得の金額を証明するために弁護士が当社へ誓約書を発行し、その後、ローン・ノート保持者に代わり、物件の第一抵当権はBWC社に設定されます。
この仕組みによって、投資家の更なる安全が保証されます。
ICCが取得する全ての物件の第一抵当権をBWC社に設定するのは、開発地のいずれにも追加融資を行ったりレバレッジをかけたりしないためです。
さらに、BWCはICCの社債を保有します。BWCがICCの取得する物件の第一抵当権を持ち、ICCの社債を保有することから、ICCのローン・ノートは安全でリスクの低いものであると言えます。
ファンドサービスに注意
「Imperial Corporate Capital」で検索するとUNITED CROWNというサービスを目にします。調査したところ、Cochrane Design、Imperial Corporate Capital、Eden Luxeの3社の資産運用商品をファンド形式のようなパッケージにして提供している投資サービスのようです。
このようなファンド形式のサービスは破綻のリスクがあるため、プロバイダーと直接契約ができる紹介会社を経由するのが望ましいです。


まとめ
イギリス不動産は、その特徴をしっかりと理解し適切に投資すれば、とても検討余地のある投資先です。しかし、費用、税制面での障壁が高く、更に英語でのコミュニケーションも必要です。
まずはそれらの障壁をクリアにするため、信頼できる会社へ相談してみましょう!
ICCは大規模な開発プロジェクトを成功に収めた実績があり、開発中プロジェクトのいくつかは既にSOLDOUTしています。このことからも、ICCは投資先として検討の余地がある企業と言っていいでしょう。
ただし、ICCへの投資を検討する際には、ファンド形式ではなく、直接投資を仲介してくれる仲介業者へ問い合わせることをお勧めします。
イギリス不動産投資についてのお問い合わせはINVEEKまでお気軽にお寄せください。