現在国は年金だけではなく資産運用による老後の資産形成を訴えていますが、本当に必要性があるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
まず、投資をギャンブルであると考えている人もいるかもしれませんが、運用方法を間違えない限り投資は資産を順当に増やすのに有効な手段であるといえます。
そして、何よりお金に関する将来不安を解決するためには貯金だけでは解決がむずかしく資産運用をする必要があるのです。
この記事では資産運用の必要性について解説し、その上で今すぐ始めたほうが良い理由について解説していきます。
資産運用の必要性とは
なぜ今の時代、貯金だけではなく資産運用をすることが求められているのでしょうか?
資産運用が必要とされる理由は大きく分けて3つあります。
- 貯金だけでは資産が増えない
- 物価は上昇する可能性がある
- 年金だけでは老後の生活が不安
貯金だけでは資産が増えない
現代は超低金利の時代であり、貯金だけで資産を増やしていくことはできません。
かつては定期預金に預けているだけでお金が2倍になるといわれた時代もありました。
その背景には預金の金利が高かったことがあり、今、預金に預けても金利が低過ぎてほとんど利息がつくことがありません。
預金に預けているだけでお金が増える時代を知っている人から、「使わないお金は定期預金に預けた方がいい」と言われたことがある人もいるかもしれません。
お金を取り巻く環境は時代と共に大きく変わっていきます、50年前はもちろん、20年、10年前の常識ですら通用しない可能性もあるのです。
貯金だけをすることは過去の時代で考えれば間違っていませんが、今の時代においては最善とはいいがたいです。
今の時代において、持っている資産でお金を増やしたいと考えるのであれば、預金に預けるだけでなく実際に金融商品を購入する必要があるのです。
物価は上昇する可能性がある
「お金を積極的に増やしたいわけでもないし、資産運用に少しでもリスクがあるのならリスクのない貯金でいい」このように考える人もいるかと思います。
しかし、今の時代は貯金をしているだけで物価の上昇というリスクに晒されることになります。
例えば、20年前100円で購入できた自販機の缶ジュースが現在は120円~130円支払わないと平均的には購入できない時代になりました。
20年でここまで物価が変動するのですから、50年後缶ジュースの値段が200円になることも十分考えられます。
もし現在と50年後に100万円を預金していたと仮定した上で、それぞれ時代で何本缶ジュースが購入できるのか下記の図に分かりやすくまとめました。
現在、100万円で缶ジュースを購入する場合、130円で約7,692本の缶ジュースが購入できることになります。
しかし、物価が上昇した50年後に缶ジュースを100万円で購入すると、5,000本しか缶ジュースを購入できなくなってしまいます。
つまり、物価が上昇すれば現在の100万円と50年後の100万円の価値は異なり100万円の価値は下がるということです。
ということは、貯金をしているだけでお金が増えなければ物価の上昇のリスクに備えられないということになります。
資産運用にはリスクの大小は異なりますが、少なからずリスクがあるということは事実です。
しかし、貯金をしているだけでも物価の上昇によって資産が目減りしてしまうリスクを考えるなら、資産運用で手堅くお金を増やしていくことはこのリスクを軽減することにつながるのです。
そもそもこの低金利の時代では、貯金をするだけでは将来的にリスクがあることを理解しておきましょう。
年金だけでは老後の生活が不安
このように、10年、20年、50年後の未来が不確かな中で将来に対する漠然とした不安を抱えている人がほとんどだと思います。
現在、年金制度は1兆円の不足金額が生じており破綻をする可能性もあります。
また、国も個人が資産運用をすることを推奨しており、テレビでも老後2000万円という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、多くの人が老後の生活を真剣に考えるきっかけになったのではないでしょうか。
資産運用によって、老後の生活はもちろん将来のライフプランやイベントに対する不安を少しでも改善することが可能です。
仮に老後になって預金を切り崩しながら生活する場合でも、資産運用をおこない利益を上げていれば、預金が底をつくまでの年数を延ばすこともできます。
また、現在は人生100年時代とも呼ばれ、寿命が延びることによって国民が必要とする老後の資産がこれまでよりも増えていく可能性が高いです。
そのためにも年金だけではなく資産運用によって能動的に資産を増やしていくことが求められるようになります。
将来の漠然とした不安を取り除くためにも資産運用を早い段階で始めることが必要なのです。
資産運用はすぐに始めるべき
「貯金だけでなく資産運用が必要だと分かったけど、まだ若いし先でいい」と考える人もいるかもしれません。
資産運用は必要性が分かったのであれば今すぐ始めるべきです。
資産運用は運用している期間が長ければ長いほど大きな効果が期待できます。
そのため、20代、30代の若い世代の人が始めるのであればより大きな利益を得ることができます。
資産運用を現在おこなっている40代や50代の人の意見としては「もっと早く始めておけばよかった」と考えている人が大多数でしょう。
つまり、20代または30代から資産運用を始めることはそれだけで非常に大きなアドバンテージといえます。
資産運用を始めるにあたって早すぎるということはなく、興味を持ったのであれば今すぐ始めることが重要なのです。
もちろん、先でいいという理由にはまだ十分な貯蓄がないため、自分には資産運用ができないと考えている人もいるでしょう。
資産運用を始めるために必要な資産は1,000万、100万とまとまった資産からだけではなく、1万円や100円などの少額から始められる資産運用もあります。
自分の貯蓄の状況に合った資産運用を探すためにも、下記に余裕資産に合わせた資産運用の紹介記事をまとめましたのでチェックしてみてください。
資産運用を始めるタイミングは必要性があることを知った今この瞬間です。
まとめ
資産運用の必要性について理解していただけたでしょうか?
資産運用はあなたの将来の不安を取り除き、今後の人生をより豊かなものに変えることができます。
しかし、資産運用と一言でいっても種類は多く、何を始めていいのか分からないと思います。
まずは、それぞれの資産運用の特徴を理解するところから始めましょう。
最後に、資産運用の種類についてまとめた記事がありますので、資産運用にどのようなものがあるのか知りたい人はこちらの記事をチェックしてください。