【2025年最新】Cornhill Management (コーンヒル・マネジメント)の会社概要と商品情報を徹底解説

Cornhill Management SA(以下コーンヒル)はルクセンブルクに籍を置く信託会社です。積立投資を検討している方にとっては、ITA(インベスターズトラスト)やRL360°との比較で耳にする機会もあるのではないでしょうか。

ネット上では手数料の高さやIFAについてのネガティブな意見も見られますが、実際は信用に足る会社なのでしょうか?この記事ではコーンヒルの企業概要や商品情報の評判、口コミ、注意点などを紹介していきます!

目次

コーンヒル沿革

1997年スロバキアにて創業
1999年Cornhill Management として商業登記
2012年Cornhill Management SAとしてルクセンブルクに登記

“SA”はルクセンブルク法人における法的な形態を示す略称で、”Société Anonyme”の頭文字を表しています。
“Société Anonyme”は、株式会社の一種であり、株主の責任が出資額に制限されるという特徴を持っています。

コーンヒルがスロバキアとルクセンブルク以外の国で登記されているのか、明確に調べることが出来なかったのですが、現在イギリスのロンドンをはじめ世界各国にオフィスがあり、総顧客数は10万人以上、総資産額はパートナー企業を含めると17兆円以上と言われます。

1997年創業と比較的歴史の浅い会社ですが、各国で優れた金融企業と手を組むなどして独自の発展を遂げてきました。

コーンヒルは信用できる会社なのか

Standard & Poor’sやMoody’sのような名立たる国際的な格付機関はコーンヒルの評価をしていないため、信用力を図ることは難しいと言えます。

ここでは、コーンヒルが顧客の資産保全のために採用している様々なシステムをご紹介します。

National Westminster Bank(ナショナル・ウェストミンスター・バンク)による資産保全

コーンヒルの海外積立投資ではイギリスの大手民間銀行であるNational Westminster Bank(ナショナル・ウェストミンスター・バンク)が資産保全を担当しています。

これにより、万が一コーンヒル社が破綻したとしても契約者の資産は完全に保全されます。

Whitmill Company Limited(ウィットミル・トラスト・カンパニー・リミテッド)によるトラスト

Whitmill Company Limited(ウィットミル・トラスト・カンパニー・リミテッド)は、ジャージー、ジブラルタル、スイス、ドバイ、キプロス、マルタ、オランダ、ルクセンブルクに支社のある、規制に従い認可された信託会社です。

Trust(トラスト)は日本語では一般に信託と訳されますが、英語圏のTrust(トラスト)と日本で言う「信託」には歴史的に違いがあるという説もありますが、ここでは資産を独立したものとして扱う仕組みと捉えてください。

(日本で言う)信託とは、「自分の大切な財産を、信頼できる人に託し、自分が決めた目的に沿って大切な人や自分のために運用・管理してもらう」制度
信託協会より

コーンヒルの契約で集められらた資産はWhitmill Company Limited*の提供するトラストにより、投資家の資産とは別のものとして扱われます。そのため、契約者に万が一のことがあっても、コーンヒルの契約による資産は強制的に相続されること無く、運用を続けることができます

EU の金融市場規制当局の示準をパス

コーンヒルは EU の金融市場規制当局および監督機関であるESMAMiFID IIの示準をパスしています。少なくともEU圏内での金融取引において、透明性や投資家保護の指標に準じて取引を行っていると言えます。

このような投資家保護のシステムを整えているという点で、一定の信用力を得た企業であるということができます。

提携しているIFAは一社のみ

コーンヒルを検討する際に留意すべき点があります。

選択可能なIFAがAMICI(アミチ)という会社一択しかないということです。そのため、アミチの運用成績が悪くても、乗換先のIFAがありません。

なお、アミチについては詐欺を疑う声も多く、INVEEKのお客様からも多数のクレームを受けている状況です

ネット上の評判を見ても、アミチを通じて積立商品を購入した投資家の困惑している様子もうかがえますので、信用に値しないIFAと言っていいでしょう。

コーンヒルの取扱商品

商品情報を調べたところ、CRIA(クリア)、Flex Max(フレックスマックス)、NEW Lifestyle(ニューライフスタイル)の3つを検討する投資家が多いようです。

※2024年現在、コーンヒルの公式HPは閲覧できない状態になっていました。

ここではCRIA(クリア)をメインに紹介していきます。

CRIA(クリア)

CORNHILL REGULAR INVESTMENT ACCOUNTの略で個人向けの積立投資信託です。コーンヒルの商品を検討する場合、第一候補になる商品でしょう。

ITAのEvolution(エボリューション)、RL360°の積立商品であるRegular Saving Planとの比較で検討されることもあります。以下に商品概要を紹介していきます。

商品概要

投資タイプユニットリンク型
最低積立額200USドル/月
拠出頻度毎月、四半期、半年、1年から選択可能
契約期間12~35年(18歳以上)
初期口座期間2年
契約手数料10ポンド/月(年金受取時は1ポンド/月)
年間管理手数料10年プラン:時価総額×2.0%を毎年徴収
口座管理手数料1.4%/年
IFA手数料0.3 %/年
取引手数料ファンド購入売却額の3%
口座開設費積立額の3%
ボーナスなし

選べる2つのプラン

月掛け型と年金型の二つのプランがあり、月掛け型は満期受取の積立式、年金型は、積立後の年金受取期間中も、残金の運用をしてくれます。

IFAがファンド選択

保守型、ダイナミック型、バランス型の3つのリスク管理ポートフォリオがあり、IFAがファンド選択とポートフォリオ作成を行います。

年間手数料0.3%にしては手厚いケアと言えますが、自分で投資手法を決めたい投資家にとっては自由度が低い商品です。

ダ・ヴィンチ・アセット・マネージメントAGによる資産管理

クリアはスイスの金融資産管理会社であるダ・ヴィンチ・アセット・マネージメントAGによって資産管理されます。

ダ・ヴィンチ・アセット・マネージメントAGは、スイス政府によって認可された資産管理会社であるため、投資家にとっては安心材料と言えます。

NEW Lifestyle(ニューライフスタイル)

月々200USドルから積立可能な年金型の積立投資信託です。

ニューライフスタイルには積立の支払いをするごとに発生するエントリー料という独自の手数料がありました。また、他の海外積立商品のクレジットカード手数料が概ね2%前後なのに対し、ニューライフスタイルの場合は2.6%と他商品に比べ高めに設定されていたようです。

このような手数料の高さが不人気だったのでしょうか、2019年4月30日をもって申込受付を終了しています。

Flex Max(フレックスマックス)

ある程度まとまった額で投資をするならフレックスマックスが候補にあがるでしょう。フレックスマックスはオーダーメイドでポートフォリオを作成できるファンドラップ口座です。

ファンドラップ(ラップ口座)とは、投資家が証券会社と投資一任契約を結び、運用方針を示したうえで、実際の資産の運用・管理を専門家に任せる金融サービスです。
みずほ証券より

フレックスマックスの最大の特徴は「選択肢の多さ」であり、選択できるファンドは30,000以上あります。最低初期投資額は30,000USドル(または20,000ポンド、25,000ユーロ)です。

企業向けに作られた商品を個人投資家も参加できるように改善された商品ですが、選択肢の多さと最低必要額から見て、投資上級者向けの商品と言えます。

コーンヒルの取扱商品は以下のページからもご確認いただけます。

コーンヒルの取扱商品はコチラ

コーンヒルの評判・口コミは?

コーンヒルの評判について調査したところ、ニューライフスタイルへの酷評が多くみられました。ニューライフスタイルは既に新規受付を終了しているのですが、評判が尾を引いているようで、手数料に関する辛口コメントが目立ちます。

その他、コーンヒルの体制についての評価など併せてご紹介します。

手数料に関する口コミ

コーンヒルの金融商品は手数料がとても高いです。仮に平均10%程度の運用成績を残すことができても、顧客の手元には資産がほとんど残りません。

https://sisankeiseinavi.com/practice/cornhill/

ニューライフスタイルの手数料は非常に高いので、業者からの都合のよい話に耳を傾けて安易に加入しないように気を付けて下さい。

https://kaigai-soudan.com/harm-and-resolve/cornhill/

コーンヒルのCRIAは手数料が高く、ボーナスもありません。ボーナスで手数料を相殺できる他社商品には完全に劣ってしまいます。そして、契約者がファンドの選択をすることができません。0.3%の手数料で、満期までのファンドポートフォリオの管理を掌握されてしまいます。
積極的な運用をしたい方、手数料負けしたくない方にはおすすめしません。

https://note.com/kaigai_tsumitate/n/n8430e3f53f9c

コーンヒルの体制についての口コミ

事務水準が著しく低く、ルクセンブルク籍の金融取引業としての体裁をなしていない

http://byh00122.livedoor.blog/archives/14527054.html

IFAについての口コミ

3年前にコーンヒルが出している積立商品を購入し月額200$で契約して継続しています。しかし今になって様々な説明が不十分だったことが気に掛かりだしました。
コーンヒルの運営元のIFAのアミチにも国際電話をしましたが、片言の日本語を話す外国人が出て拉致があきません。

https://slowhand.link/kaigai-toushi/cornhill/

口コミまとめ

現在のコーンヒルの主力商品と思われるクリアは、これまでの商品よりも手数料が低く明確に設定されています。しかし、ニューライフスタイルの手数料の高さが尾を引いて、現在もあまり良い評判は見られません。

また、IFAであるAmici(アミチ)に対する不信感といったネガティブな口コミも見られます。IFAは商品自体の良し悪しとは直接関係ありませんが、投資選択においてIFAや仲介業者は重要な要素になりますので、サポート体制が改善することを期待します。

まとめ

コーンヒルは1997年創業と歴史はそこまで長くない企業ですが、資産保全の仕組みやこれまでの実績を見る限り信頼できる会社と言っていいでしょう。

2024年現在、個人投資家が検討するコーンヒルの商品は、実情CRIA(クリア)一択でしょう。クリアはこれまでのコーンヒルの商品に比べ料金体系も明確で検討の余地が十分にあります。

しかし現在、コーンヒルの公式HPが閲覧できない状態にあり、新規で検討するにあたっては情報が不十分です。また、IFAのアミチは多くの投資家の方々から詐欺を疑う声が上がっており、信用できない会社です

以上を踏まえると、コーンヒルの商品が検討に値するか、かなり疑わしいと言っていいでしょう。

コーンヒルについてのお問い合わせはINVEEKまでお気軽にお問い合わせください。

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