International Investment Platform(インターナショナル・インベストメント・プラットフォーム/以下IIP)はスロバキア籍の国際投資プラットフォームです。Cornhill Management SA(コーンヒル)のオフショア部門として運営されていましたが、現在は1つの企業として独立しています。
IIPという名前は聞きなれない方も多いと思いますが、知っておくべき重要な事項があります!この記事ではIIPの企業概要や商品情報の評判、口コミ、注意点など含め紹介していきますので最後までお読みいただければと思います。
IIP 沿革
1999年 | SFMグループの1部門としてスロバキアにて創業 |
2008年 | 株式会社になる |
2012年頃 | コーンヒルのオフショア部門として運営される |
2020年頃 | コーンヒルから独立 |
IIPは他会社の1つの部門として創立され、2008年に株式会社化しました。2020年頃までコーンヒルのオフショア部門として運営されていたようですが、現在は1つの企業として独立しています。
公式HPによると、IIPは投資商品の販売だけでなく、ポートフォリオ管理などのマネジメントや、法務などのバックオフィス業務など、幅広いサービス提供をしているそうです。
IIPは信用できる会社なのか
IIPについて公開されている格付機関の評価はなく、格付機関から信用力を図ることはできません。
しかし、IIPは EU の金融市場規制当局および監督機関であるESMAのMiFID IIの示準をパスしているとのことですので、少なくともEU圏内での金融取引において、透明性や投資家保護の指標に準じて取引を行っていると言えます。
IIPの取扱商品
IIPという名前は聞きなれない方も多いと思います。しかしIIPについては知っておくべき重要な事項があります。
それは、CRIA(クリア)やFlex-Max(フレックスマックス)といったコーンヒルの商品を購入する場合、コーンヒルとの契約ではなくIIPとの契約になることです!
2020年にコーンヒルから投資家向けに配られた資料内に組織図があり、IIPはCornhill Management Groupの投資・積立事業を担う会社であることが説明されています。つまり、クリアやフレックスマックスといったコーンヒルの積立商品はIIPの扱いとなります。
Flex Max(フレックスマックス)
大きな額で投資をするならフレックスマックスを検討することが多いでしょう。オーダーメイドでポートフォリオを作成できるファンドラップ口座です。主に企業向けに作られた商品でしたが、個人投資家も参加できるように改善されました。
フレックスマックスの最大の特徴は「選択肢の多さ」であり、選択できるファンドは30,000以上あります。最低初期投資額は30,000USドル(または20,000ポンド、25,000ユーロ)です。選択肢の多さと最低必要額から見て、投資上級者向けの商品と言えます。
ファンドラップ(ラップ口座)とは、投資家が証券会社と投資一任契約を結び、運用方針を示したうえで、実際の資産の運用・管理を専門家に任せる金融サービスです。
みずほ証券より
CRIA(クリア)
CORNHILL REGULAR INVESTMENT ACCOUNTの略で個人向けの積立投資信託です。ITAのEvolution(エボリューション)、RL360°の積立商品であるRegular Saving Planとの比較で検討されることがあります。
月掛け型と年金型の二つのプランがあり、月掛け型は満期受取の積立式、年金型は、積立後の年金受取期間中も、残金の運用をしてくれます。現在個人投資家が検討するコーンヒルの商品は実状クリア一択でしょう。
以下に商品概要を簡単にご説明していきます。
CRIA商品概要
投資タイプ | ユニットリンク型 |
最低積立型 | 200USドル/月 |
拠出頻度 | 毎月、四半期、半年、1年から選択可能 |
契約期間 | 12~35年(18歳以上) |
初期口座期間 | 2年 |
契約手数料 | 10ポンド/月(年金受取時は1ポンド/月) |
年間管理手数料 | 10年プラン:時価総額×2.0%を毎年徴収 |
口座管理手数料 | 1.4%/年 |
IFA手数料 | 0.3%/年 |
取引手数料 | ファンド購入売却額の3% |
口座開設費 | 積立額の3% |
ボーナス | なし |
CRIA特徴
保守型、ダイナミック型、バランス型の3つのリスク管理ポートフォリオがあり、IFAがファンド選択とポートフォリオ作成を行います。年間手数料0.3%にしては手厚いケアと言えますが、自分で投資手法を決めたい投資家にとっては自由度が低い商品です。
また、CRIAはスイスの金融資産管理会社であるダ・ヴィンチ・アセット・マネージメントAGによって資産管理されます。同社はスイス政府によって認可された資産管理会社であるため、投資家にとっては安心材料と言えますね!
IIPの評判・口コミは?
IIPという名前では口コミや評価は見られませんでした。クリアなど商品に対する評価やコーンヒルグループへの口コミなどはコーンヒル記事にて紹介していますのでご覧ください。

まとめ
IIPは知名度が低く、企業情報もあまり露出していませんが、コーンヒルグループの1社であり、グループ内で投資・積立事業を担っています。
つまり、投資家がコーンヒルの積立商品を契約する場合はIIPとの契約になることは留意しておきましょう。
近年は商品入替などコーンヒルグループ全体で再編の動きが見られます。コーンヒルの商品を検討している投資家の方は、注意して観察しておく必要がありそうです。
IIPについてのお問い合わせはINVEEKまでお気軽にお問い合わせください。