資産運用を行う上で、最も重要であることの一つが、「時間」の活用です。
投資などを行う際に、金利などにばかり目をむける場合が多いですが
それ以上に、時間(投資期間)がどのくらいあるのか、というのが非常に
重要になっていきます。
ここでは、時間の重要性について説明していきます。
資産運用における時間の活用について
資産運用における「時間」とは、貯金や投資を含めた、資産を運用する期間のことを指します。
なぜ、この「時間」が重要なのかというと、投資の期間が長いことによって
投資のタイミング(投資のチャンス)が増えるということと、複利効果を活用できるということがあります。
投資のタイミング
投資においては、どの金融商品においても、価格が下がった時(安くなった時)に買い
価格が上がった時(高くなった時)に売ることで収益が発生します。
投資期間が短い場合においては、この投資のタイミング(売買のタイミング)が
限られてしまうため、投資のチャンス自体が少なくなってしまいます。
極端な例でいうと、投資商品を購入した時から、1度も価格が上がらずに投資商品を売ることになってしまう可能性もあります。
このように、投資期間が長いということは、それだけ売買のタイミングも増えるので
自分の狙った投資商品の価格で売買を行うことができます。
複利効果
単利と複利
単利とは、投資元本に対してのみ付く利息のことをいいます。
例えば、100万円を年利10%で20年かけて単利で運用した場合、20年後には300万円になります。
この時、毎年の利息は10万円で、毎年一定となります。
一方、複利とは、投資元本だけではなく、元本から得た利息に対しても付く利息のことをいいます。
例えば、100万円を年利10%で20年かけて複利で運用した場合、20年後には約672万円になります。
この時、毎年の利息は年々増加していきます。
72の法則
金利計算においては、「72の法則」というのがあります。
これは、資産運用をする際、金利の複利効果により、元本を2倍にするために
必要な年利と年数が簡易に求められる法則をいいます。
例えば、100万円の資金を、2倍の200万円にしたい場合に
投資期間が10年だった場合は
72÷10(年)=7.2%(利回り)
となり、7.2%の年利が必要であることを表しています。
これが、投資期間20年の場合は、半分の3.6%となるため
選択できる金融商品がかなり広がります。