投資と投機の違いを知りたい方や、資産運用のため知識を深めたい方に、役に立つ記事を書きました。
長期的に投資するメリットとデメリットや、短期的投資と言われる投機の違いを知ることで、あなたの資産運用したいイメージが見えてくるのではないでしょうか。
投資の基本を学んでいくなかで、最初にこの2つ「投資」と「投機」の違いについて正しく理解を深めましょう。
投資と投機の違いをわかりやすく比較【資産運用の知識】 についてご紹介します。
結論はコレ!投資と投機の違いは目的と期間
「投資」と「投機」は目的と期間が違います!
投資の目的と期間:長期で利益の安定を狙う
投機の目的と期間:短期で大きく利益を狙う
株式投資の例 | ||
---|---|---|
投資 | 企業の価値を意識して資金を投入する | 企業の価値に基いて、将来成長する事を見越して長期投資で株を保有 |
投機 | いま現状の株価を意識して資金を投資する | 企業の事業展開を見ず、人の心理を読み取って売買する事が前提 |
どちらも利益を得るための行為なのですが、やり方と結果が非常に異なります。
金融商品の売買を短い期間で繰り返して、利益を得るのが短期取引で「投機」のことです。
「投資」は長い期間で、金融商品を持ち続けます。
長期投資は、はじめに利益がでなくても長い目で収益を平均化すれば、安定して利益を生み続ける行為です。
毎月一定額を拠出し、積立ながら投資を行い複利効果で資産を運用していく場合の参考例を見ていきましょう。
複利効果を狙った長期投資で、お金が積み上る様子を図でご覧ください。資産運用が長い期間であるほど積み上がり増えていくのがわかります。
このように、複利運用の効果は時間を使って大きい価値を生みます。
さらに、積立投資(複利運用の効果)の詳しい解説は、こちらの記事でご確認いただけます。
女性の資産運用や投資初心者におススメの投資方法とポイントを徹底解説!
「投資」は、複利効果や分散投資によって、収益安定の確実性が高いのが良い点です。
一方「投機」は、短期の価格変動によって利益を得ようとするものであり、安定した資産運用とはすこし違う、別の投資のひとつであると言えるでしょう。
また、短期で結果を望む「投機」の注意点として”ギャンブル性”(儲けが出る出ない勝つか負けるか)の勝負感覚に囚われがちになることが考えられます。これは、お勧めできない利益を得るやり方ですね。
長期投資は、老後の資産活用までを踏まえた投資方法です。
↓資産運用入門者必見の詳しい情報は、こちらをご覧ください。
資産運用入門者が資産運用をマスターできるように、基本事項からオススメ商品までを徹底解説しています。
資産運用入門者必見!資産運用の始め方とオススメの運用商品5選!
運用商品5選:投資信託・不動産・株式投資・貯蓄型保険・海外投資
「投資」をわかりやすく徹底解説
あなたの資産を増やすために
- 投資(長期投資)のメリット
- 投資(長期投資)のデメリット
投資は、将来が有望な投資先に、長期的に資金を投じることです。
投資の良いところは、お金を働かせて将来の生活を豊かにできる、多忙な初心者でも資産形成できる、お金のことをよく理解できるなど魅力があります。
ここでは、投資を”長期”で行うメリットとデメリットをご紹介します。
投資(長期投資)のメリット
・複利効果でお金が増える
・リスクを軽減
・頻繁な値動きに対応する
複利効果でお金が増える
「複利効果」とは、運用で得た収益や利息を再び投資することで、積み上がる効果のことをいいます。
リターンがリターンを生みお金が増えていきます。
効率が良く資産を増やせるため、投資が長期であればあるほど効果が高いと言えるでしょう。
複利は、投資元本を含め得た利息に対しても付く利息のことです。下記の図で確認してみましょう。
例えば、100万円を年利10%で20年かけて複利で運用した場合、20年後には約672万円になります。
この時、毎年の利息は年々増加していきます。
さらに、複利効果(単利と複利)の詳しい解説は、こちらの記事でご確認いただけます。
資産運用は時間(投資期間)の活用が大事!【マネーパズルで時間を活用する】
リスクを軽減
投資期間が長期であるほど、リスクを軽減しやすいこともメリットです。
資産を分散し大きな損失を被ることがないように、リスクコントロールできます。
投資分散は主に、値動きの異なる金融商品を選ぶ分散、購入時期をずらす時間を分散などがあります。
頻繁な値動きに対応する
長期で投資するのであれば、頻繁な値動きに対応できるので、日々の相場変動に一喜一憂する必要もありません。
値動きを理解して、長期的に利益を大きくする考えで行うと、精神的にも楽に投資を継続できるでしょう。
投資(長期投資)のデメリット
・利益を得るため時間が必要
・予測が難しい
・運用コストが大きい
利益を得る時間が必要
すぐに利益を得られないこと、長い時間をかけて運用するのが前提になります。
投資をはじめて5年、10年、と継続して金融商品が利益を生むのは数年後です。
ゆっくり焦らず時間をかけて資産運用を楽しむのがいいでしょう。
予測が難しい
利益を得る数年後まで確実な未来の予測は困難であると言えます。
お金の流れが順調にいかないこともあります。例えば、株式であれば投資先の会社が倒産になる最悪な状況もないと言いきれません。
こうすれば絶対だ!ということがありえない予測が難しいと認識しておくのがいいでしょう。
日々の流れを観察しながら、対策を立て資産運用をしていきましょう。
運用コストがかかる
管理するために必要となる費用が発生します。
例えば、投資信託であれば保有している間にかかるコストです。
保有額に応じて所定の料率をかけた金額が徴収されます。
それは、販売会社、運用会社、受託会社へ支払われます。
この運用コストは、運用管理費用とも呼ばれます。投資するため必要出費だと覚えておくのがいいでしょう。
↓投資の金融商品について詳しい情報は、こちらをご覧ください。
幅広い投資の種類の中から代表的な11種の投資を紹介しています。
投資の種類について!11種類の投資についてわかりやすく徹底比較!
11種類の投資:株式投資・個人向け国債・個人向け社債・投資信託・ETF(上場投資信託)・不動産投資・REIT(不動産投資信託)・iDeCo(個人型確定拠出年金)・仮想通貨・金・FX(外国為替取引)
「投機」をわかりやすく徹底解説
あなたの資産を増やすために
- 投機(短期投資)のメリット
- 投機(短期投資)のデメリット
投機とは、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引です。
短期的な価格変動を利用した投機は、一攫千金を狙う「ギャンブル」などの部類だといえるでしょう。
市価の短期変動の差益だけをねらって行う売買取引であり、相場によっては大きな損失が発生する可能性があります。
次に、投機のメリットとデメリットをご紹介します。
投機(短期投資)のメリット
・利益を得る時期を早められる
・レバレッジでリターンを大きくできる
利益を得る時期を早められる
早いスパンで利益を得ることができるため、お金儲けキャンブル感覚であれば魅力的な行為です。
あくまでもお金を増やすことだけに専念できるのは、投機のメリットでしょう。
レバレッジでリターンを大きくできる
実は、価格変動リスクを長期的に取ることはなく、むしろリスク管理に優れていることです。
うまくいけば一発大儲け「億り人」となることも。なんといっても短期で大儲けできるのは魅力的なことですね。
投機(短期投資)のデメリット
・金融商品の売買を頻繁に繰り返す
・短いスパンでの値動きに惑わされる
金融商品の売買を頻繁に繰り返す
売り時を逃さないために、値上がりしたらすぐに売却します。これを繰り返しながら、値上がりする銘柄を見つけていかなければなりません。
また、売買を繰り返すなかで、株であれば配当をもらえなかったり、回転率が高くなるので手数料などコスト負担も増えたりします。
短いスパンでの値動きに惑わされる
短期間で、価格の浮き沈みからお金を得ようとする行為ですから、つねに価格変動による利益を狙っていきます。
これにより、ちょっとした価格の動きに一喜一憂させられます。
価格の浮き沈みで、お金を得ようとする投機は値動きに惑わされ続けることを認識しましょう。
一目瞭然!投資と投機の違い比較表
ここで、「投資と投機の違い」を再認識してみましょう!
投資 | 投機 | |
---|---|---|
期間 | 長期 | 短期 |
目的 | 利益の安定を狙う | 大きく利益を狙う |
メリット | ・複利効果でお金が増える ・リスクを軽減 ・頻繁な値動きに対応する | ・利益を得る時期を早められる ・レバレッジでリターンを大きくできる |
デメリット | ・利益を得るため時間が必要 ・予測が難しい ・運用コストが大きい | ・金融商品の売買を頻繁に繰り返す ・短いスパンでの値動きに惑わされる |
考え方 | 資産運用(着実に増やす思考) | 一攫千金(ギャンブル思考) |
「投資」は、安定的に着実に資産を増やす運用ができます。しかし、利益を得るのには時間がかかります。
それに対し、「投機」は短期的に利益を得る可能性があります。
「どうしても、一気に金持ちになりたい!」そうなると、「投機」をしていくことも一つの選択肢になります。
その焦った考えから、失敗して損失を被ることやリスクもついてくることも認識しておきましょう。
大きな痛手を被った敗北者たちが死屍累々といることも、また悲しい事実なのです。
短期投資(投機)がいかに恐ろしいものかと専門家は警告しています。「そもそも初心者は、短期の投資に手を出すべきではない」ということでしょう。
あなたの資産運用を着実に増やすためには、長期投資と短期投資のどちらに注目して行えばいいでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
ここまで、投資と投機の違いをお伝えしました。
投資(長期投資)も投機(短期投資)も、それぞれメリットもデメリットもあります。
そもそも、投資とはお金を働かせて資産を増やしていく行為です。
あなたに合った資産運用のイメージはつかめましでしょうか?
長期投資は、老後の資産活用までを踏まえた投資方法です。
分散投資や複利効果についても理解を深め、資産形成から資産活用までのライフプランを楽しみながら計画していきます。
あなたの資産運用を着実に増やすのなら、長期投資を選択するのが得策ではないでしょうか。
投資と投機の違いや利点や欠点を理解した上で、あなたに合った資産運用を目指しましょう。