【2025年最新】M1 Specialty(M1スペシャルティ)の会社概要と商品情報を徹底解説

M1 Specialty(M1スペシャルティ)はプレミアトラスト(Premier Assurance Group/PAグループ)がプエルトリコに移管した契約を引き継いだ会社です。

代表的な商品がPrime Principal Protection Seriesという名称で、プレミアトラストの商品と非常に似通っていることからもM1スペシャルティの実態はプレミアトラストであるということは明らかです。

この記事では沿革、信用情報、商品情報、そして口コミなどからM1スペシャルティの正体をお伝えしていきます。

目次

M1スペシャルティ沿革

2005年頃M1 Specialty ブランドが市場に出回る
アメリカ フロリダ州に拠点を置く、保険会社M1 Specialty International Insurer(前身:Cardiomas)によって提供
2015年M1 Specialty Assuranceとしてプエルトリコでライセンスを取得
2017年M1 Specialty 社を設立
2020年10~12月M1 SpecialtyとPAグループが合併
PAグループは名称をPremier TrustからM1 Specialty へ変更
それに伴い、PAポータルサイトもM1 Specialtyに変更

2005年頃から市場に出回っていたM1 Specialty(旧M1 Specialty)ですが、2017年にフロリダ州地元紙のインタビューを受けており、インタビュー記事の内容から当時はM1 Specialty International Insurerグループとして運営されていたと思われます。
いつ頃からPAグループと関わりがあったのか定かではありませんが、旧M1 Specialtyは、2020年にPAグループによって買収され、PAグループはその際、社名をM1 Specialty(現M1 Specialty)に変更しています。
現在のM1 Specialtyは名前を変えたPAグループそのものと言って過言はないでしょう。

M1スペシャルティは信頼できる会社なのか

M1スペシャルティはユニットリンク型保険として、その地位を確立しています。世界60か国以上で提供されており、国際保健市場のパイオニア的な存在です。

これについては、国際保健マーケットが発展しているプエルトリコにてライセンスを取得したことが一役買っているのではないかと推察します。

一方で、M1スペシャルティは格付会社など第三者機関の評価を公表していません。調査してみると不審な点がいくつかありました。

自前の信託構造

M1スペシャルティの商品の信託構造は自前のものですが、その内容について詳しい説明がありません。

チリ金融当局からの警告

チリの金融市場委員会(CMF)は、チリ国内において許可なく商品の提供を行っていたとしてM1スペシャルティに対し警告を行っていますが、同時にプレミアトラストに対しても同様の警告を行っています。

PAグループ(プレミアトラスト)との関係

M1スペシャルティ買収の経緯に加え、ケイマン籍プレミアトラストの加入者3,221人分の正味解約返戻金を、プエルトリコへ移行(譲渡)したことが明らかになっています。

また、後述しますが、現在のM1スペシャルティの商品がプレミアトラストの商品とほぼ同じです。

M1スペシャルティは名前を変えたPAグループ

これらのことから考え、M1スペシャルティは名前を変えたPAグループそのものと考えて間違いないと思われます。

しかし、この件についてPAグループからケイマン籍プレミアトラスト社(清算済み)の顧客へ公式の説明は無く、M1スペシャルティへの名称変更については、あくまでM1 SpecialtyとPAグループの合併であると言い張っています。

M1スペシャルティの商品

M1スペシャルティはユニットリンク型の生命保険で、元本確保型とフレキシブル型に大別されています。

Principal Protection(元本確保プラン)

元本確保プランには下記の3つがあります。

  • Prime 10 Principal Protection
  • Prime Principal Protection Series
  • MaxCap Principal Protection Series

元本確保プランでは、S&P 500、MSCI ACWI IMI、EURO STOXX 50、MSCI EMERGING MARKETS IMI、MSCI World、および Bloomberg Barclays-Global Aggregate Total Return から最大6つの指数をパフォーマンスのベンチマークとします。

Flexible(フレキシブルプラン)

フレキシブルプランには下記の2つがあります。

  • MaxCap Series
  • Prime Series

フレキシブルプランではBlackRockなど実績ある著名な資産運用会社を通して投資することができます。市場の知識と積極的なモニタリングが不可欠のため、投資初心者には向きません。

プレミアトラストの商品構成と類似

M1スペシャルティの商品とプレミアトラストの商品と見比べると、プラン構成がほぼ同様です。

Primeシリーズが定期積立プランであり、プレミアトラストのProvestシリーズにあたります。また、MaxCapシリーズが一括拠出プランであり、プレミアトラストのPremierシリーズに当たります。

M1スペシャルティプレミアトラスト
定期積立PrimeシリーズProvestシリーズ
一括拠出MaxCapシリーズPremierシリーズ

商品の購入制限

M1スペシャルティの商品は、米国内、または米国の国民または居住者である個人、およびプエルトリコ、ネイビス、および英領バージン諸島の居住者は購入することが出来ません。

M1スペシャルティの取扱商品一覧はコチラ

IFAはAMICI(アミチ)のみ

M1スペシャルティのIFAはプレミアトラスト時代と同様、AMICI(アミチ)のみです。

アミチはプレミアトラストと密接な関係にあったにも関わらず、投資家への説明責任から逃げており、今現在もクレームが多い信頼できない会社です。

M1スペシャルティの評価・口コミは?

海外の投資専門ブログでは下記の通り評価されています。

The level of protection offered by M1 Specialty‘s plans is linked to the plan term and the capital contributed by the investor. Longer plan terms and higher contribution amounts generally provide a greater level of protection to the investor’s capital.

https://adamfayed.com/m1-specialty-prime-review/#M1_Specialty_Prime_Review_Final_Thoughts
日本語訳

M1 スペシャルティのプランによって提供される保護のレベルは、プランの期間と投資家が拠出した資本に関連しています。一般に、プラン期間が長くなり、拠出額が高くなるほど、投資家の資本に対する保護レベルが高まります。

この仕組みもプレミアトラストの商品と同様ですね。

まとめ

現在のM1スペシャルティは、名前を変えたPAグループと考えて間違いないと思われますが、組織や体制について全く開示していないため、顧客がその判断をすることが難しく、公式HPにも企業説明が無いことから、不透明な部分の多い企業です。

ブローカーへ向けた運用報告書も開示されておらず、全くもって信用できる投資先とは言えません。さらに投資家との仲介会社であるIFAは、今現在も非常にクレームの多いアミチのみとなっています。

たとえ商品が魅力的に見えたとしても、信用できないところへ投資してはいけません。海外資産もインデックス投資も、たくさんの選択肢がありますので、他の企業を検討することをお勧めします。

投資についてのお問い合わせはINVEEKまでお気軽にお寄せください。

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