そろそろ自分の家を購入したい!と考えたとき、ほとんどの人が利用するのが住宅ローンです。
とはいえ、初めて住宅ローンを組む場合は仕組みを理解するのも難しかったり、面倒だったりということはありませんか。
また、金融機関によって金利や借入の条件も様々なので自分に適したローンを選べるのか不安に思うこともあるのではないでしょうか。
住宅ローンについて1人で抱え込む前に専門家の話が聞ける住宅ローンセミナーへ参加されることをおすすめします。
今回は初めて住宅ローンセミナーに参加される方のために参加のメリットや用途に応じたセミナーのご紹介をしていきます。
住宅ローンセミナーは行くべき?
生涯で支払う一番大きなお金である住宅。
夢のマイホームを手に入れるために組む住宅ローンは数千万単位の借金になります。
生涯で一番大きな借金を負うから慎重になりますが、慎重になるほど多くの疑問がわいてきます。
住宅ローンに関する代表的な疑問
- 自分の年収や資産で借りられる額はどのくらい?
- 返済期間は最大で何年?
- 頭金も収入も少ないけどローンは組める?
- 住宅ローンの種類が知りたい!
- 住宅ローンを利用するための条件って?
- 固定金利と変動金利の違い
- 団体信用生命保険って何?
- ローンを払えなくなりそうになったら?
- ローンの借り換えはしたほうがいいのか?
- ローンを借り入れるのに必要な書類は?
- 税制改正で見直された住宅ローン減税の概要が知りたい
ローンを組む人なら誰もがなるべく低い金利で返済額を減らしたいはずです。
だからこそ、小さな疑問でも全てクリアにしていきたいもの。
とはいえ、住宅ローンの概要を自力で学び、最適な判断を選択することは困難です。
住宅ローンに精通した専門家のセミナーで説明を受けたり、質問をしてみることが近道と言えるでしょう。
東京の住宅ローンセミナーはどんなところがあるか?
実際に住宅ローンセミナーに参加してみたい、開催されている場所はどういった媒体なのか。
東京で開催されている住宅ローンセミナーをご紹介します。
主な東京の住宅ローンセミナー開催場所
- 銀行
- 住宅金融支援機構
- FP(ファイナンシャルプランナー)主催の住宅ローンセミナー
銀行
住宅ローンセミナーはネットなどで検索してもお分かりのように、その多くが銀行で開催されていることが多いです。
銀行には住宅ローン窓口だけでなく、住宅ローンのコンサルティングのみがを行う専用店舗(住宅ローンプラザ)などもあります。
銀行の営業時間は平日の15時までなのに対し、住宅ローンプラザは土日や夜間なども営業しており、日中会社で働いている人にとっては都合をつけやすく行きやすいでしょう。
住宅ローンプラザでは夜間の住宅ローンセミナーを開催しているところもあります。
ただし、大手都市銀行のネームバリューがあるから、という理由だけで安易にセミナーに参加されるのはお奨めしません。
なぜなら、銀行が開くセミナーは最終的には自分のところの住宅ローンを契約してもらうことを目的としているためセミナー内容は宣伝が中心となりがちだからです。
当該銀行の内容に納得しても、実際のところは自分にとって最適なローンでない場合もあります。
銀行は主力商品として変動金利型のローンを推し勧めるところが多いです。
低い金利をアピールすれば住宅ローンを組んでもらいやすいという思惑があるからと言えます。
銀行の住宅ローンセミナーに参加するときには、複数のセミナーに参加し、ご自身で比較検討をする場合の判断材料の一つとしてならいいでしょう。
ただし、一つの銀行のセミナーだけに参加するのは避けたほうが無難です。
住宅金融支援機構
住宅金融支援機構は独立行政法人機関となります。
独立行政法人とはどういうことかというと、簡単には国が主体となって運営している政策金融機関です。
全国300以上の金融機関と提携している「フラット35」(全期間固定金利型住宅ローン)を提供しています。
最近では「人生100年時代」が現実を帯び「リバース・60」という高齢世帯向けの住宅ローンも人気を集めています。
財形住宅支援機構は営利目的の要素が低く、中立な目線の内容が多いですが、住宅ローンだけに特化したセミナーは銀行に比べて少ないです。
セミナーの開催状況は住宅金融支援機構のホームページで確認してみましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)主催の住宅ローンセミナー
住宅ローンだけでなく、ライフプランまで考えた総合的な観点での話が聞きたい!という方はファイナンシャルプランナー(FP)主催のセミナーをお勧めします。
FPはお金にまつわる様々な問題をサポートし、解決への糸口へ導いてくれる専門家です。
住宅ローンのみならず、ライフプランニング・相続・保険・資産運用・不動産・税金といった幅広い知識を持ち合わせています。
ここで注意したいのが、FPのセミナーに参加する場合は独立系FPのセミナーを選んだ方が得策ということです。
FPには独立系FPと企業系FPがいます。
それぞれの特長は以下の通りです。
企業系FP | 独立系FP | |
活動場所 | 銀行・証券会社・保険会社・不動産会社・損保会社・会計事務所などに雇われて仕事をしているFP有資格者を総称した呼び方 | 自身でFP事務所を開業して自営業者として活動しているFP有資格者を総称した呼び方 |
仕事内容 | 資格を生かした勤務先企業の金融商品の営業~顧客のライフプラン表を作成する業務など幅広い業務がある。 | 顧客からのマネー相談の他、独自でセミナーを開催したり、執筆活動などが主な仕事。 |
独立系FPは企業系FPと比較して中立な立場からの率直な助言をもらえるので、公平性にこだわるのであれば独立系FPのセミナー参加が適しているでしょう。
住宅ローンセミナーも自宅で気軽にオンライン参加
昨今のコロナ禍で不要不急の外出自粛を求められています。
仕事もリモートになったり、会議もオンラインミーティングになり出社する必要がない企業も増えてきたのではないでしょうか。
さらに、動画配信でのオンラインジムやレッスンなどもコロナ前よりも増えています。
コロナ感染拡大地域に住んでいて、外出が怖い、でも住宅ローンセミナーを聞きたい!という方は最近ではオンラインのセミナーを開催しているところもあります。
自宅にいながらにして気軽に参加できるのがおすすめです。
住宅ローンをお得な金利で!借り換えのメリット
現在すでに住宅ローンを組んでいるが、以下のようなお悩みのある方、いらっしゃいませんか。
住宅ローン返済中の悩み
- 返済期間を短くしたい
- 毎月の返済額を減らしたい
- 今のローン金利が高い
- 低金利の今は借り換え時というけれど・・・。
- 固定金利か変動金利どちらを選べばいい?
こんな悩みのある方はローンの借り換えをすることで解決するかもしれません。
借り換えにはメリットがたくさんありますが、上手に借り換えれば総返済額を大きく減らすこともでき、毎月の返済額をそのまま変更しなければ返済期間も短くなります!
さらに、総返済額が減ればその分のお金をリフォーム等の資金に充当もできるので、きれいな住み心地のいい家を維持することができます。
メリットを耳にするとすぐに借り換えたくなる気持ちも出てきますが、金利が低ければいいのか?固定か変動か?など選び方の要点を押さえることが重要です。
ローンの借り換えについての悩みや疑問を解決できるセミナーも様々な場所で開催されています。
こちらも1人で難しく考える前に専門家の話を聞いてみるといいでしょう。
実際にどの程度ローンの残高を減らせるのか、多くの事例に沿って説明してくれる相談実績の豊富なFPのセミナーを選ばれるといいでしょう。
住宅ローンに関するセミナーは初めて住宅を購入する時だけでなく、今回の借り換えのようなローン実行後に出てくる問題を取り扱う内容もあります。
初めての住宅ローン控除!確定申告のポイント
住宅ローン控除をご存知でしょうか。
世間では通称「住宅ローン減税」と呼ばれることが多いと思います。
住宅ローン控除とは
- 合計所得金額3,000万円以下の個人が、一定の住宅ローンを利用して住宅を新築または取得、あるいは増改築した場合に利用できるという制度
- 住宅は床面積が50平方メートル以上であり、床面積の2分の1以上の部分が専ら自己の居住の用に供するものである必要があります。
- 住宅ローンの年末残高(12月31日時点の住宅ローンの残高)の1%相当額が、最大40万円(認定長期優良住宅などは50万円、個人間売買の中古住宅は20万円)その年に納税した所得税から控除されます。
簡単に言うと、(現金で購入した方以外の)住宅ローンを組んだ方は住宅取得控除申請を行うことで、所得税から還付金が戻ってくるということです。
入居した年の住宅ローン控除については翌年の2月16日~3月15日までの間に確定申告をする必要があります。
2年目以降は年末調整だけで大丈夫です。
しかし、ここで出てくる悩みの種が、確定申告書類の書き方や手続き方法についてです。
特に、普段会社勤めをしている人にとっては殆どなじみのない経験でしょう。
雑誌や書籍を見てもちんぷんかんぷんという方が適当に申告書類を提出した場合、記入ミス・漏れなどで結局住宅ローン控除を受けられなかった!という最悪の事態も起こりかねません。
また、住宅購入資金を親から援助してもらったという人の場合は贈与税の申告書も合わせて作成しなければなりません。
初めての確定申告で不安な人は確定申告会場では会場にいる担当者に質問をすれば教えてもらうことができますが、コロナ禍の現状に人の多い会場で時間を費やすのも不安ですし、その場で慌てて記載して間違う危険性もあります。
前もって準備し、ご自身も納得した上で確定申告をされるのが一番ではないでしょうか。
初めて確定申告を受ける人のために書類の書き方をレクチャーしてくれる親切丁寧なセミナーもあります。
雑誌や本などで自力で頑張ろうと思うと中々面倒で後回しにしてしまいそうな書類作成もセミナーに参加して、同じ立場の人たちと一緒に進めていくことで意外と簡単にできる!と思えるかもしれません。
住宅ローンの勉強会などもおすすめ
セミナーなどに参加した後、セミナー参加者などで仲良くなった人たちと勉強会などを行うとより一層理解も深まるのでおすすめです。
より少人数であまり人には話したくないようなお金の話なども相談できるという利点があります。
弊社でも住宅ローンセミナーを開催しているので、勉強仲間を作るという意味でもぜひ参加してみて下さい。
まとめ
住宅ローンセミナーの開催場所、セミナーの種類などについて解説しました。
住宅ローンについて個人的に相談するつもりはまだないけど、どんな内容か少し知りたい・興味があるといった初心者の方にとってセミナーから入って頂くのは手頃な近道かと思います。
住宅ローンについてセミナーではなく、本格的に相談に乗ってもらいたいと考えている方はこちらの記事をチェックしてみてください。