【2024年最新】アメリカの老舗保険会社Pacific Life(パシフィック・ライフ)の会社概要や商品情報を徹底解説

Pacific Life(以下パシフィックライフ) は 150 年以上にわたり、幅広い生命保険商品、年金、投資信託を通じて何百万もの個人や法人の金融ニーズを支援し、個人、企業、年金プラン等さまざまな投資商品やサービスを提供しています。

2024年4月には、主力商品として新たなインデックス型ユニバーサル生命保険「Pacific Horizo​​n IUL 2」を発売し話題を呼びました。

この記事では、パシフィックライフの会社概要や商品情報などを紹介いたします。

目次

パシフィックライフ 概要

パシフィックライフは、Pacific Life Insurance Company および Pacific Life & Annuity Company を含むその関連会社の総称です。同グループは1868年から保険業を営んでおり、個人と法人を対象に様々なサービスを提供してきました。

記録的な保険・年金の販売数と堅実な投資パフォーマンスにより、財務結果はより強力なものとなっており、2023年度の報告によると、資産額は217,386百万USドル(約34.7兆円)に達しています。

また、パシフィックライフは、アメリカの大手メディア「Fortune Media Group Holdings」が選出する「Fortune 500」に選出されており、世界的にも非常に成功した組織として際立った名声と地位を獲得しています。

パシフィックライフは信頼できる会社なのか

先に紹介しました通り、パシフィックライフは申し分ない財務力を誇っているため、信用できる会社と考えていいでしょう。その他にも、以下の情報からパシフィックライフの信頼度を測ることができます。

高い透明性

パシフィックライフは毎年4月頃に前年度の年次報告書をリリースしており、公式ホームページから誰でも閲覧することができます。

報告書には資産額や契約額といった実数値の他、どの分野に投資し、どんな成果をあげたのか、またポートフォリオをも公表しており、現在のパシフィックライフについて、非常に詳細な情報を確認することができます。これほどの報告書を公表するのは、自信の表れとも言えるでしょう。

格付機関からの高い評価

パシフィックライフは、A.M. Best、Fitch、Moody’s、S&P Globalといった名立たる格付機関から非常に高い評価を得ています。各機関からの報告書も、パシフィックライフのホームページから閲覧することができます。

https://www.pacificlife.com/home/about/insurance-ratings-and-financials.html

大企業を顧客に抱えている

パシフィックライフはアメリカで大企業とされる100 社のうち、半数以上を顧客に抱えています

大企業との契約は概ね大規模であることが多く、保険会社の収益を増大、安定させる効果があり、その信用度から更なる顧客を引き寄せることも出来るため、重視すべきポイントの1つです。

世界で最も倫理的な企業にノミネート

パシフィックライフは、企業倫理に関する専門研究機関「Ethisphere Institute(以下エシスフィア・インスティテュート)」が選出するThe World’s Most Ethical Companies®の1つとして、2023年にノミネートされました。

エシスフィア・インスティテュートは倫理的なビジネス慣行の基準定義と推進を図る世界的な機関であり、この賞にノミネートすることは、その企業が優れた倫理的慣行をもって営んでいることを示します。

日本企業からは、過去にソニー、花王がノミネートされています。

パシフィックライフの商品

パシフィックライフの最も幅広い生命保険商品ラインは、インデックス連動型ユニバーサル生命保険です。ここでは、インデックス型ユニバーサル生命保険の解説を踏まえ、商品概要や契約方法をお伝えします。

インデックス型ユニバーサル生命保険(IUL)とは

インデックス型ユニバーサル生命保険(以下IUL)は、調整可能な保険料と生涯にわたる死亡給付保護を提供する一般的なユニバーサル生命保険と同様に機能します。

それに加えて、IULでは現金価値の増加方法が1つ以上の株式市場指数に連動しているため、下落リスクを抑えながら市場の利益を活用し、資金を増やすことができます。

新商品「Pacific Horizo​​n IUL 2」をリリース

2024年4月、パシフィックライフは新たな主力商品としてインデックス型ユニバーサル生命保険の「Pacific Horizo​​n IUL 2」をリリースしました。

多くのIUL保険は被保険者が78歳になると「永久保障」が終了し、無失効特約でさえ85歳で終了する可能性があるという想定に基づいて設計されていますが、この商品は、顧客が長期にわたって保険を継続するために現金価値生命保険を必要とする可能性があるという別の考えを反映した設計になっています。

具体的には、90 歳まで補償を継続できる特約と、死亡給付金の保護を被保険者の生涯にわたって 121 歳まで延長できる特約が 1 つ付いています。顧客が早期に解約返戻金を最大化したり、長期的な利益を最大化したり、あるいはその中間の道を追求できるような設計になっています。

パシフィックライフが公式にリリースしているPacific Horizo​​n IUL 2商品のポイントは下記のとおりです。

Pacific Horizo​​n IUL 2″ のポイント
  • 競争力:男女ともに、年齢やリスククラスを問わず高いパフォーマンスを発揮する可能性があります。
  • 汎用性:1 つの製品で、補足収入計画、事業計画、遺産計画、保険料融資など、さまざまな用途に使用できます。
  • 設計の柔軟性: 3つの補償設計オプションから、早期解約返戻金の引き上げ、長期積立の可能性の拡大、またはその2つのバランスを選択できます。
  • パフォーマンス向上の可能性: 3つの特約設計(定額特約料率の新しいPlus設計を含む)は、月々の特約料*1と引き換えに、保険のパフォーマンスを向上させる可能性を提供します。
  • 新しい固定金利インデックスローン:保証されたローン金利4.5%のインデックスローンタイプを顧客に提供します*2。
  • 保証付き保護:対象となる保険には 90 歳までの失効なしの保証が含まれ*3、保証を一生涯まで延長するオプションもあります*4。
  • クレジット戦略の選択:1年、複数年、ボラティリティコントロールのインデックス口座を含む5つのインデックス口座と固定口座から選択可能です。

また、Pacific Horizo​​n IUL 2 は、退職後の収入を補う非課税の*5死亡給付金と非課税の*6分配金により、生涯にわたるニーズに対応できます。

パシフィックライフの副社長補佐であり、製品市場、消費者市場担当のJohn Church(ジョン・チャーチ)は次のように述べています。

「Pacific Horizo​​n IUL 2 のような IUL 商品は、死亡給付金の補償と現金価値の成長の可能性の両方を提供することで、退職後も十分な資金があるか心配している顧客を助けることができます」

「また、異なるニーズを持つより裕福な顧客にとって、この商品は、税効率を優先し、相続人のために充実した遺産を残し、ビジネス ニーズに対応し、将来の費用を計画するのに役立ちます。」

https://www.pacificlife.com/press-releases/pacific-life-launches-new-flagship-indexed-universal-life-insurance-product.html

*1, 拡張パフォーマンス係数特約(フォームシリーズ R18EPF、S23EPF、保険発行の状態によって異なります)
*2, 固定料金インデックスローン特約(フォームシリーズ R23FALR、S23FALR、保険証券発行の状態によって異なります)
*3, 90歳無失効保証特約 (フォーム シリーズ R22NLG、S22NLG、保険契約発行の状態によって異なります)。90 歳無失効保証特約は、死亡給付オプション A または B を選択し、保険契約者が 79 歳以下で発行されるすべての保険契約で発行されます。90 歳無失効保険料のみを支払うと、被保険者が到達した 90 歳までの死亡給付が保証されますが、現金価値の蓄積は保証されません。お客様が無失効保証保険料の支払いを中止した場合、無失効機能は保証期間前に終了します。この場合、不足額と同額の追加保険料を支払うことで無失効機能を再び有効にすることができます。保険契約の貸付または引き出しが行われた場合、無失効機能を有効に保つために追加の保険料が必要になることがあります。保証期間を超えて 90 歳まで保険契約を継続するには、追加の保険料が必要になることがあります。
*4, フレキシブル期間無失効保証特約 (フォーム シリーズ R17FNL、S18FNL、保険契約発行の状態によって異なります)。フレキシブル期間無失効保証は、お客様の保険契約の構成方法に応じて、一定の制限を条件として、被保険者の生涯を最長期間とします。お客様の保険契約の純無失効保証額がゼロの場合、無失効機能は終了します。無失効機能が終了した場合、無失効保証を再開するには追加の保険料が必要になります。お客様の保険契約が無失効保証のみで維持されるような保険契約パフォーマンスの場合、お客様の保険契約は現金価値を積み上げません。
*5, 連邦所得税の観点から、生命保険の死亡給付金は、通常、IRC Sec. 101(a)(1) に従って受取人に非課税で支払われます。ただし、特定の状況では、生命保険の死亡給付金の一部または全部が課税対象となる場合があります。状況には、生命保険契約を有価対価で譲渡する場合(譲渡が IRC Sec. 101(a)(2) の例外(つまり、価値交換ルール)に該当しない場合)、州法に基づく保険利益のない取り決め、および雇用者所有の保険契約(保険契約が IRC Sec. 101(j) の例外に該当しない場合)が含まれますが、これらに限定されません。
*6, 連邦所得税の目的上、非課税所得は、とりわけ、(1) 引出額が課税標準額を超えないこと (通常、支払った保険料から以前の引出額を差し引いた額)、(2) 保険契約が死亡するまで有効であること (失効または解約時に課税標準額を超える未払いの保険債務は課税対象)、(3) 最初の 15 年間の保険契約期間中に行われた引出が、給付金の減額の原因にならず、その時点または前の 2 年間に給付金の減額が発生しないこと、(4) 保険契約が修正終身保険契約にならないことを前提としています。IRC Sec. 72、7702(f)(7)(B)、7702A を参照してください。保険契約の引出、ローン、ローン利息は保険価値を減少させ、給付金を減少させる可能性があります。

パシフィックライフの商品情報はINVEEKプロバイダーページからもご確認いただけます。

パシフィックライフの商品情報はコチラ

パシフィックライフの評価、口コミは?

U.S. News & World Reportの評価

アメリカで90年以上にわたってニュースや統計情報などを発信するメディアのU.S. News & World Reportは、パシフィックライフについて、2024年のベスト生命保険会社と位置づけ、5点満点中4.9と非常に高い評価をしています

https://www.usnews.com/insurance/life-insurance/pacific-life
長所
  • 定期保険、終身保険、ユニバーサル保険、インデックス型ユニバーサル保険、変額ユニバーサル保険といった幅広い保険プランを用意
  • さまざまなポリシーには、プランをカスタマイズするための多数の特約オプションがある
  • 定期保険は健康診断なしで終身保険に転換できる
短所
  • 生命保険の見積もりをオンラインで取得できない
  • 一部の保険では、保険期間に応じて年齢制限が設けられている

U.S. News & World Reportの評価記事によると、パシフィックライフには幅広いプランと豊富なオプションがあります。また、複数の特約が用意されており、遺産計画や遺産相続計画を提供し、保険料を毎月、四半期ごと、半年ごと、または毎年支払うことができます。

幅広いニースに対応できるため、検討する価値のある会社です。ただし、オンライン上で見積を取ることができないため、検討の際は代理店に問い合わせる必要があります。

NerdWalletの評価

アメリカで個人向け金融サービスを提供するNerdWalletも、パシフィックライフについて5点満点中5と最高評価をつけています

https://www.nerdwallet.com/article/insurance/pacific-life-insurance-review
長所
  • この規模の企業としては、州の規制当局への苦情は予想よりも大幅に少ない
  • さまざまな定期保険と終身保険を提供しており、多くの特約から選択できる
短所
  • 一部のポリシーはニューヨークでは利用できない
  • 見積りはオンラインでは取得できない

NerdWalletの評価記事によると、パシフィックライフの財務力は申し分なく良く、この規模の保険会社としては、NAIC(National Association of Insurance Commissioners/全米保険監督官協会)へ寄せられた苦情件数が予想より遥かに少なかったそうです。

また、JDパワーの2023年米国生命保険調査で総合顧客満足度22社中6位にランクされていると述べています。

契約者からの口コミ

Trustpilotという保険、金融商品に関する口コミサイトに寄せられたパシフィックライフの口コミは僅か5件です。その殆どがネガティブな口コミでしたが、この規模の会社でたった5件の苦情というのは非常に少ないです。

パシフィックライフの契約者の大多数は、今のプランに満足していると考えていいでしょう

まとめ

パシフィックライフは創業1868年の老舗保険会社で、何百万もの個人と法人を対象に様々なサービスを提供しています。資産額は217,386百万USドル(約34.7兆円)と財務強度も申し分なく、倫理的にも優れた企業として世界的に評価されています。

第三者機関の調査では、契約者からの苦情件数が圧倒的に少ないことが明らかになっており、販売数に対し、しっかりとカスタマーバリューが提供されていると考えていいでしょう。

パシフィックライフは力を入れているインデックス型ユニバーサル生命保険(IUL)から2024年4月に新しい商品である「Pacific Horizo​​n IUL 2 」をリリースし、これまでのIUL保険の課題に向き合った保険として話題を呼んでいます。

パシフィックライフには幅広いプランと豊富なオプションを提供していますが、オンライン上で見積を取ることができませんので、検討の際はお取引のある代理店へ問い合わせてみましょう。

パシフィックライフについてのお問い合わせはINVEEKまでお気軽にお問い合わせください。

キーワード検索
カテゴリ検索
目次