少額投資が初心者におすすめな理由は?始める際に意識したい点を解説

少額投資は初心者に適した投資手法です

「投資を始めてみたいけれど、リスクが怖いので最初は少ない資金で試したい」
「まとまった資産がなくても、は投資できるのだろうか?」

このように考えている方も多いのではないでしょうか。
少額投資は投資経験のない初心者にとっておすすめの方法であり、資産の大小に関係なく始められます。

本記事では、少額投資が初心者におすすめである理由と、具体的な投資方法をご紹介します。初心者が少額投資を始める際に意識したい点も解説するため、記事を読むことで投資に初めて挑戦するうえで抑えておきたいポイントを把握できるようになります。

目次

少額投資とは?初心者が押さえるべき基礎知識

少額投資を詳しく解説する前に「いくらからいくらまでが少額なのか?」と疑問に思う方もいることでしょう。近年の最低投資額の傾向を踏まえ、初心者が押さえておきたい少額投資の定義と現状を紹介します。

一般的には100円以上10万円以下

少額投資は、大きな資金を用意せずに始められる投資のことを指します。具体的には100円以上、高くても10万円以下から投資できる金額であることが一般的です。証券会社が提供する投資信託のなかには、100円から購入できる商品が存在するため、少額投資が可能になります。

金融商品の最低投資額は年々引き下がる傾向にある

近年、日本の金融市場では個人投資家の参入障壁を下げる取り組みが加速しています。そのため、金融商品の最低投資額が年々引き下げられる傾向にあり、以前よりも少額から投資しやすくなりました。

東京証券取引所(東証)は2025年4月、上場企業に対し「最低投資額を10万円程度に抑えるように」と要請しました。株式は通常、1単元(100株)単位で売買されますが、従来から東証は1単元あたり50万円未満に抑えることを努力義務としており、それがさらに低い水準へと進んでいます。

また、ポイント投資サービスの登場により、貯めたポイントを使用して投資信託などに投資できるようになりました。投資に利用できるポイントがあれば、1円も資金を用意しなくても投資を始めることが可能です。

最低投資金額が引き下げとサービスの多様化により、資金の少ない方でも気軽に投資を始められるようになっています。

少額投資が初心者におすすめである理由

少額投資が初心者におすすめである理由は4つあります。

  • 手軽に始められる
  • リスクを抑えられる
  • 複数の投資先に分散投資しやすい
  • 投資の勉強になる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

手軽に始められる

少額投資は少ない元手から始められるため、まとまった資金を用意する必要がありません。金融商品を購入できる証券会社で口座を開設すれば投資を開始できます。

近年ではネット証券が主流であり、オンライン上で手続きを完結してスマホから注文できるため、気軽に始めやすい環境が整っているといえるでしょう。

リスクを抑えられる

投資金額が小さいほど、価格変動による損失も限定的になります。仮に1,000円を投資して10%下落しても損失は100円にとどまるからです。

反対に100万円を投資して10%下落すれば10万円の損失になります。投資の精神的な負担が軽減されるため、少額投資から始めるほうが冷静に金融市場の動向を受け止めやすいでしょう。

複数の投資先に分散投資しやすい

投資の基本は複数の投資先への分散です。しかし、10万円を大きく超える高額な投資対象への分散投資は資金に余裕がなければ難しいでしょう。100円から1,000円程度の少額であれば複数の投資先に分散しやすいです。

また、少額投資の対象になる投資信託は複数の投資対象に分散して投資する商品です。よって、一つの投資信託を購入するだけでも資産の分散が可能になります。

投資の勉強になる

実際に少額投資を始めることで、投資経験を積むことができます。失敗しても負担が少ないことから、仮に損をしてしまったとしても勉強と割り切れるでしょう。少額投資の経験は、さらに大きな資金を投資するにあたって役立ちます。

将来的に大金を投資するなら、投資の経験を積むことが重要です。少額投資は次のステップに進むために必要な学びを得られる機会になります。

少額投資を始める場合の注意点

投資初心者が少額投資を始める場合の注意点は以下のとおりです。

  • 手数料が投資額に対して割高になることがある
  • 投資できる商品に制限がある
  • 大きなリターンは望めない

それぞれ詳しく解説します。

手数料が投資額に対して割高になることがある

少額投資は投資対象によっては、手数料が投資額に対して割高になることがあります。例えば、株式を1単元ではなく100株未満の単元未満株で購入した場合、証券会社によっては手数料が割高になることも。リターンを手数料が上回る手数料負けの状態になる場合もあります。

そのため、少額投資をする場合は投資対象のコストをよく確認したうえで、手数料負けを引き起こしにくい投資対象を選ぶことが重要です。

投資できる商品に制限がある

本記事では少額投資を「100円~10万円」と定義しましたが、この範囲内では購入できない金融商品も少なくありません。100万円以上の資金が必要な投資対象のなかにも高いリターンを期待できる商品は存在しますが、投資額の問題から選択肢が狭まります

投資したい商品があっても最低投資金額が高額であることから投資できない状態に陥りやすいのは少額投資をおこなう大きなデメリットです。自己資金の範囲内で理想の投資先を選ぶ努力が必要になります。

大きなリターンは望めない

投資元本が小さければ損失は少なくなりますが、大きなリターンも望めなくなります。仮に10,000円を投資して50%の利益を得られたとしてもリターンは5,000円です。短期間で大きなリターンを得ることは難しく、投資手法は積立投資が前提になるでしょう。

積立投資は毎月一定額の投資を続ける手法であり、投資額が少額であっても毎月積み重ねれば高いリターンを期待できる投資方法です。積立投資であれば長期を前提に大きなリターンを期待できます。

少額投資におすすめの資産運用

少額投資におすすめの資産運用を紹介します。

  • 投資信託
  • 株式累積投資(るいとう)
  • 生命保険
  • 海外積立投資(オフショア投資)
  • 純金積立
  • マンションの区分投資

それぞれ詳しく見ていきましょう。

投資信託

投資信託は、投資家から集めた資金をファンドマネージャーが国内外の株式や債券、不動産などに分散して運用する金融商品です。

かつては1万円程度が一般的な最低投資額でした。現在は商品によって100円から1円単位で投資額を決定できるため、少額でも始めやすくなりました。証券会社によっては積立購入のサービスを受け付けているため、自動的に少額の資金を積み立てることも可能です。

資産運用のプロに銘柄の選定を一任できるため、投資初心者も実践しやすいです。手数料は主に運用を委託する信託報酬がかかりますが、投資額の大小にかかわらず同様の割合でかかります。

多くのポイント投資サービスの対象になっているため、ポイントでの投資も可能。少額投資できる資産運用のなかでもトップクラスに気軽に投資しやすい投資対象です。

株式累積投資(るいとう)

株式累積投資(るいとう)は毎月1万円以上1,000円単位で積立額を指定して、上場株式に自動的に積立投資をおこなうサービスです。株式は通常100株となる1単元で取引しますが、るいとうは100株未満の単元未満株を購入します。仮に最低購入金額が12万円の株式でも毎月1万円を積み立てれば、株価が一定の場合は1年で1単元を取得できる計算です。

現在の東京証券取引所に上場している株は最低投資金額が10万円を超える場合も多く、企業によっては100万円を超えることも。少額では投資できない株も存在しますが、るいとうを利用すれば最低投資金額を気にせず好きな株に投資できるようになります。

ただし、るいとうは単元株を取引するよりも手数料が割高になる場合が多いです。証券会社によっては手数料負けする可能性もあるため、コストを比較しておこなうようにしましょう。

生命保険

生命保険には掛け捨て型と貯蓄型があり、貯蓄型の生命保険は保障と資産運用を両立できる金融商品です。毎月一定額の保険料を支払うことで始められるため、最初の投資資金は少額になります。

保険料は満期を迎えると返戻金として返還されます。その際には一定の利率をかけて返還されるため、貯蓄型の保険は資産運用の手段になります。毎月の保険料はすべて所得控除の対象になるため、節税に利用できることもメリットです。

途中解約する場合を除いて元本が確保されるため、損失が発生するリスクを最大限に抑えて運用できます。株や投資信託と異なり値動きのある投資対象でないことから、初心者も始めやすい資産運用といえるでしょう。

海外積立投資(オフショア投資)

海外積立投資(オフショア投資)は、日本では投資できない海外の投資対象に少額から積み立てる投資方法です。月3万円程度から投資可能であり、クレジットカード・口座引落で自動的に投資できます。

投資対象はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が選定するため、自身で選ぶ必要はありません。契約者が死亡した際に保険金が下りる商品や、利回り確保がついた商品など海外には魅力的な投資対象が数多く存在します。

ただし、日本では馴染みのない投資方法であることから情報が少なく、海外のIFAにつなぐために代理店を探す必要があります。よって、投資額は少額であっても情報の少なさから投資をおこなうハードルは高い傾向にあるでしょう。

海外積立投資をおこなうなら、海外の投資商品に対する知識がある信頼できる相談先を見つけることが重要になります。

純金積立

純金積立は、毎月1,000円程度から少額で金を積み立てて購入する方法です。金への投資は1gあたりの価格が1万円を超えることから、インゴット・コインなどで購入する場合は投資額が高く、金庫など安全な保管場所を用意する必要があるためハードルが高くなります。

しかし、純金積立であれば金の実物保管を運営会社に一任できるため、盗難のリスクもありません。金価格は株式とは基本的に逆相関の関係です。

株価が下がる局面では、金価格が上昇しやすくなります。多くの投資家にとって株がリスク資産であるなら、金は安全資産と考えられているからです。株とあわせて保有しておくことで、資金全体の値下がりリスクを抑える効果が期待できるでしょう。

株と比較して短期的に大きなリターンを期待することは難しいです。しかし、後ほど詳しく解説するアセット分散を意識するうえで欠かせない資産になります。

マンションの区分投資

マンションの区分投資は、ワンルームなどの一室をローンで購入し、家賃収入を得る投資方法です。例えば、家賃収入が10万円、毎月のローン返済額と管理費をあわせて11万円の場合、差額の1万円の負担を続けることになります。実質的には1万円の投資額で不動産投資を始められる方法といえるでしょう。

ローンの返済が完了すれば管理費を差し引いた家賃収入が手元に残り、長期的に安定したリターンが期待できるようになります。融資を受ければ少額から投資が可能になり、レバレッジ効果によって高い利回りが期待できるでしょう。

少額投資で大きなリターンを狙うには、少ない自己資金でも融資を利用して大きな取引をおこなうレバレッジを活用することが重要になります。

ただし、区分マンション投資はローンの返済中にリターンを得ることが難しいです。物件に問題が生じた場合は、家賃収入が発生しなくなる場合や、思わぬ出費が発生するリスクがあります。

初心者が少額投資を始める際に意識したい点

最後に、初心者が少額投資を始める際に意識したい点を以下にまとめました。

  • 投資金額と目標を明確にする
  • アセット分散を意識する
  • 余剰資金が増えたら別の投資方法も検討

それぞれ詳しく見ていきましょう。

投資金額と目標を明確にする

少額投資を始める場合は、投資金額と目標を明確にして始めるようにしましょう。具体的には、積立投資の場合は毎月1万円の投資金額、目標は5年後に100万円を貯めるなど、目標の設定が必要です。

投資の勉強が目的でも、「含み益20%を超える」など、明確な目標を設定することが重要になります。計画的に投資をすれば少額であっても一定の成果を出すことが可能であり、勉強のためにおこなう場合も少額投資の経験を次に生かせるでしょう。

アセット分散を意識する

少額投資であってもアセット分散を意識しましょう。アセット分散は株・債券・不動産・保険・金など、異なる値動きが期待できる資産を分散して保有することです。

投資は分散投資が重要といわれますが、株のみで複数の銘柄を保有している状態は適切な分散とはいえません。株式市場全体が下落した場合、保有している銘柄のすべてが値下がりするリスクがあるからです。

投資信託は株・債券・不動産・金など特定のアセットに投資する商品が揃っているため、複数の異なるアセットの投資信託を保有すれば分散できます。るいとう、生命保険、純金積立、マンションの区分投資など、少額でも可能な投資方法を駆使してアセット分散しましょう。

海外積立投資はIFAがアセット分散を考えて5~10銘柄の商品を選んでくれるため、自身で考えて分散しなくてもリスクを軽減できるポートフォリオを作ることができます。

余剰資金が増えたら別の投資方法も検討

少額投資から始めて余剰資金が増えたタイミングで別の投資方法も検討しましょう。これまで最大でも10万円までしか投資できなかった状態から100万円を投資できるようになったのであれば、投資先の選択肢も広がります。

例えば、るいとうによる単元未満株の購入から1単元の株式の購入、マンション区分投資から一棟マンション投資など、余剰資金が増えれば、より規模の大きい投資に移行できるでしょう。

少額投資では選択肢に入らなかった優れた投資方法を検討することで、より大きなリターンを期待できます

まとめ

少額投資は、一般的に100円から10万円以下の金額で始められる投資方法であり、投資額の少なさから多くの人にとって始めやすいでしょう。少額であればリスクを抑えられるため、初心者にとっては投資経験を積む学びの機会にもなります

大きなリターンを期待しにくい一方で、運用手法によっては長期的にまとまったリターンを上げることも可能です。投資初心者の方が資産運用の理解を深めるなら、適格なアドバイスを受けられる専門家に相談することがおすすめになります。

当社では資産運用の基本的なアドバイスから、日本では情報を得ることが難しい海外積立投資の具体的な投資先の紹介もおこなっています。少額投資に適した投資方法と投資先を詳しく知りたい方は当社にご相談ください。

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