定期預金とは、銀行や信用金庫などの金融機関に預けたお金を、一定期間固定して利息を受け取る預金のことです。一般的には、1か月から数年程度の期間で設定され、期間内にお金を引き出すと、受取るべき利息金額の範囲内で違約金が発生するため、預ける金額や期間を事前に決める必要があります。
由来
定期預金の由来は、古代ローマの「仕立て金庫(praetorium)」に遡るとされています。この仕立て金庫は、銀行家が一定期間預けられたお金を管理し、その期間内には預け主が引き出すことは禁じられ、銀行家が預金利息を支払うことで、一定期間の資金を調達する仕組みでした。現代でも、定期預金は金融機関が資金調達のために利用しています。
定期預金のメリット
定期預金のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
・安定した利息収入が得られる
定期預金は、預けたお金(元本)と期間中に付与される一定の利息の受け取りが原則保証されているため、安全な運用手段です。また、定期預金の利息は、一定期間固定されているため、金利が下がってもその期間中に預けたお金の利率は下がることはありません。
・長期的な資産運用に適している
一般的に平時には、預ける期間が長いほど高い利率が適用される場合が多いです。そのため、元本が目減りすることがなく、一定の利息を得ながら長期的に資産運用することに適していると言えます。
定期預金のデメリット
一方、定期預金には以下のようなデメリットもあります。
・預金期間中にお金を引き出す際の手数料の発生
定期預金は、預けたお金を期間中に引き出す際、一般的に受け取る利息の範囲内で解約手数料が発生する場合があります。
・金利が低い場合がある
一般的には、預ける期間が長くなるほど金利が高くなる傾向がありますが、市場環境により、低くなる場合もあります。そのため、金利をよく確認してから定期預金を開設することが重要です。
・インフレ率を下回る可能性がある
定期預金は、預け入れた元本が保証される安全な資産ですが、元本保証のない他の運用金融商品に比べ、一般的に利息が低く設定されています。ですが、定期預金の利率がインフレ率を上回らず、期間終了(満期)時、結果的に実質的な元本の価値が下がってしまう場合があります。
定期預金の手順
まずは、定期預金をする銀行を選びましょう。自分が利用している銀行であっても、金利が高い銀行であっても良いでしょう。
定期預金をするためには、まず口座を開設する必要があります。銀行によっては、オンラインで口座開設ができる場合もあるため、調べてみましょう。
次に、定期預金の期間と預け入れ金額を選びます。短期から長期まで、様々な種類がありますので、自分がどの期間で預けるつもりであるか、また、どのくらいの金額を預けるつもりであるかを考慮して選びましょう。
定期預金をするには、一定の金額を入金する必要があります。銀行によっては、口座から直接振り込むことができる場合もありますので、確認してみましょう。
定期預金をすると、利息がつきます。利息の支払い方法には、口座への自動振込みや、利息がついた預金が満期になった際に一括で支払われる方法などがあります。自分に合った支払い方法を選びましょう。
まとめ
定期預金は、将来の資金を用意したい人やリスクを避けたい人にとっては有効な選択肢となります。自分の将来の予定や目標に合わせて、最適な定期預金を選びましょう。ただし、定期預金は元本を保証するものではないため、十分な注意が必要です。