今人気の海外積立投資(オフショア投資)について、メリット・デメリットと正しい始め方!

日本の銀行にお金を預けていても、利息はわずかでもったいないのは
わかっているけど、株とか投資のことはわからないし、リスクがあるからちょっとこわい、、、。

そんな方々にぴったりなのがこの海外積立投資で、オフショア投資のなかでも
非常に人気があります。

国内よりも高利回りで、年金代わりになり、生命保険が付いているタイプのものもあります。

しかし、金融庁に登録されていない商品は日本での販売が規制されているので
海外積立投資の購入方法や代理店の選び方などをご紹介していきます。

目次

海外積立投資とは?

海外積立投資とは、海外の大手保険会社・信託会社などに口座を開設し、月2万円から購入可能
毎月クレジットカード・口座引落で積立を行い、約200ファンドの中から、5~10銘柄程度の
海外のファンドをIFAが選定し、分散投資を行います。

また、最近はファンドではなく、INDEX連動させた商品も多く存在します。

投資期間は、5年から30年などプランにより様々ですが、ファンドマネージャーによる
複利での中長期運用を行っていきます。

そして償還期間をむかえた時に、積み立てた額のファンドの時価総額分が返還されますが
なかには契約者が死亡したときに、保険金が付いてくるものや利回り確保が付いている商品
などもあり、日本人にも非常に人気の投資対象となっています。

海外積立投資のメリット

高い利回り

海外投資における最大のメリットといえば、やはり利回りが高いことでしょう。

ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している代表的な500銘柄による
株価指数であるS&P500の直近5年の利回り実績において
2016年11.96%、2015年1.38%、2014年13.69%、2013年32.39%、2012年16.00%、2011年2.11%
となっており、平均して高い利回りを維持している事がわかります。

税率が低い

日本においては、投資収益に対して税率が約20%かかりますが、海外では、投資において得られた
配当金に対し、国によって異なりますが、税金がほとんどかからない、もしくは非課税です。

毎月の配当をそのまま投資に回していく海外積立投資においては、大きなメリットであると
言えます。

最終的には、居住地における税制度に応じて申告を行ってください。

豊富な金融商品

日本においては、金融庁に認可された金融商品しか販売できず、優良なファンドの多くが
投資対象から外れてしまいますが、海外積立投資においては約200ファンドの中から
銘柄選定を行うことができます。

また、インデックス投資商品もあるため、購入者にあった多様な商品選択が可能です。

複利運用

複利運用とは、積立額に対して生じた利子を、翌月の元金に組み入れる方式であり
積立額だけでなく利子にも翌月の利子がつきます

したがって、各期の利子が次第に増加していきます。

一方で、単利運用とは積み立てた額に対してのみ、利子が付くものになります。

下記の図は、毎月の積立額5万円、年利が6.5%、運用期間を最大30年で運用した場合
海外積立投資の利回りの例です。

通常の、単利運用での投資と比べて期間が長くなるにつれて大きな差がついているのが
わかります。

10年目をこえたあたりから顕著に差がつき始め、30年後には約3倍の差になります。

海外投資の複利利回り

ドルコスト平均法

長期の積立投資において、購入単価を抑えリスクを軽減することができるのが
このドルコスト平均法です。

ドルコスト平均法とは、毎月購入する際に、購入額を一定にする方法
購入単価が高い時には、購入数が相対的に少なくなり、安い時には購入数が
多くなります。

投資商品は、日々価格が変動しており、ドルコスト平均法による長期投資を
することで、平均購入単価を抑えることができます。

下記は、単価が変動する際に、毎回同じ金額で購入するドルコスト平均法で
購入した場合と、毎回同じ口数(定量購入)で購入した場合の、購入単価の
比較の図です。

ドルコスト平均法

■定量購入

  1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 合計
購入価格 50,000円 25,000円 90,000円 25,000円 60,000円 50,000円 300,000円
単価 100円 50円 180円 50円 120円 100円 100円
購入口数 500口 500口 500口 500口 500口 500口 3000口

 

この場合、購入価格合計300,000円に対し、購入できた口数は3,000口となり
1口あたり100円で購入したことになります。

 

■ドルコスト平均法

  1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 合計
購入価格 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 50,000円 300,000円
単価 100円 50円 180円 50円 120円 100円 81円
購入口数 500口 1000口 277口 1000口 416口 500口 3693口

 

一方、ドルコスト平均法の場合は、購入価格合計300,000円に対し
購入できた口数は3,693口となり、1口あたり81円で購入できたことになります。

 

上記の通り、価格変動の伴う長期投資においては、ドルコスト平均法のほうが
価格変動リスクを抑えた投資が可能であることが見てとれます。

 

海外積立投資のデメリット

途中解約は損をするケースあり

途中解約をした場合、解約手数料を取られてしまうケースがあり
特に早期の解約の場合は損をするケースが多いです。

しかし、途中で積立額を引き出すことが可能(全額ではない)な商品
一定期間を過ぎると、解約手数料がかからない商品もあるので
自身の今後のマネープランを考慮した上で、商品選択をしましょう。

情報が少ない

オフショア商品に関しては、商品自体に関する情報や税制など、国内の証券会社などでも
情報が少ないため、自身でもある程度勉強している必要があることと、オフショア投資に
詳しい販売代理店を選ぶ必要があります。

為替リスク

オフショア投資においては、外貨での運用となるため当然為替リスクが発生します

しかし、日本の財務状況などを考えると、日本円のみを保有しているというのは
非常にリスクでもあるため、外貨で保有するということはリスク分散の意味で
重要です

海外積立投資の種類

海外積立投資において、積み立てたお金を実際にファンドマネージャーが
運用していきます。

近年では様々な商品が販売されており、利回り確保がついているタイプのものや
利回り確保は付いていないが、高いボーナスが付いているタイプのものなどもあります。

下記に、利回り確保ありのタイプとなしのタイプの商品事例をあげておきます。

なお、下記はあくまで商品の一例であり、実際には様々なプランの商品があります。

利回り確保ありのタイプ

利回り確保ありのタイプは、満期までの積立が終了した段階で
積立額に対して、最低限の償還金額を確保するものです。

例えば、月5万円の20年積立てで、140%の利回り確保プランであれば
月5万円×20年=1200万円の140%である、1680万円の償還が確保
されており仮に運用実績が1680万円を下回ってしまったとしても
1680万円は購入者のもとに償還されます

なお、1680万円以上の運用益(α)が出た場合には
運用益分を含む金額(1680万円+α)が償還されます

利回り確保なしのタイプ

こちらのタイプは、利回り確保はありませんが、その分積立金に対して
一定期間高いボーナスが付いていたり、積立途中で積立金を引き出すことが可能です。

例えば、毎月5万円の30年積立てのプランで、毎月のボーナスが60%
ボーナス期間が30ヵ月のものであれば、5万円×60%=3万円が30ヵ月分毎月上乗せされます。

よって、実際の支出額に対して、90万円分のボーナスが付くことになります。

正しい海外積立投資の始め方

海外積立投資の買い方

海外積立投資商品を買うときは、海外金融機関から直接買うことはできず
必ず海外のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)経由で買うことになります。

また、日本人が購入する際は、海外のIFAを選定したり直接やりとりすることは
困難なため、代理店を経由することが多いです。

海外積立投資の買い方

商品を知る

海外積立投資の商品には、積立額が月2万円から可能なもの、積立期間が
5年~30年のものなど様々です。

また、利回り確保が付いてるものや付いてないものもあります。

自身の今後のライフプランをもとに、商品を買う目的を明確にし
積立年数や積立金額といった投資計画をしっかりと立てた上で
最適な商品を選んでいきましょう。

良い代理店を選ぶ

上記でも説明した通り、購入者にとって窓口となるのが代理店です。

良いIFAを選び、自分に合った最適な積立投資を行うためには
良い代理店を選ぶ事が重要になっていきます。

上記に加え、代理店を選ぶポイントとしては
①リスクについての説明をきちんとしているか?
②現地法人が存在するか?

この2点が重要です。

①について、海外の投資商品は、特に国内での情報が限られていて
見えないリスクが多数存在します

海外商品の良いところだけではなく、こういったリスクについても
きちんと説明してくれる代理店を選びましょう。

②については、海外の投資商品は、日本の金融庁に登録されていない
ものが多く、それらは国内で販売ができないため、海外に法人を
持っている事が必須になります。

良いIFAを選ぶ

IFAとは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」のことで
きちんとした代理店を経由していれば、代理店が良いIFAを紹介して
くれるので、心配ありませんが、代理店を通さず自身でIFAを直接
選ぶ場合は、きちんと見極めましょう。

特に重要なのは、ライセンスをきちんと保有しているか、という事と
会社の所在地や運用実績など、詳細情報が確認できるかどうか、と
いう事です。

例えば、アジアで海外投資を行う場合は、金融市場がとても大きく
税率も低い香港のIFAを利用する事が多いですが、香港ではIFAに対し
保険を販売するためのライセンスであるPIBA(香港専業保険経紀協会)と
CIB(香港保険顧問連合会)があります。

また、金融商品の取り扱いに関するライセンスとしては、香港の金融庁に
あたるSFC(香港証券先物取引委員会 )が発行する9種類のライセンスが
あり、特に下記の3つを保有していることが重要です。

タイプ1:有価証券取引
タイプ4:有価証券取引に関するアドバイス
タイプ9:資産管理

一方、IFAの会社自体の情報をしっかりと確認することも重要です。

会社の所在地、運用実績、サポート内容などは最低限確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
海外積立投資には、魅力的な商品がたくさんあります。

良い代理店、良いIFAを選び、しっかりとした商品選択ができれば
とても良い投資手段となるでしょう。

ぜひこの機会に、海外積立投資をご検討してみてはいかがでしょうか?

 

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